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ひふみん、対局終盤の退室は心の整理「1人で将棋会館を去ることを練っていた」

6/21(水) 9:23配信

デイリースポーツ

 20日の第30期竜王戦6組昇級者決定戦で敗れ、引退が決まった将棋の加藤一二三九段(77)が21日、日本テレビ系「スッキリ!」に生出演。負けが決定的となった終盤で、対局室を出て約20分戻らなかったことについて「1人で将棋会館を去ること(方法)を練っていました」と明かした。

【写真】“史上最大”62歳差対決で最年少プロ棋士の藤井四段に敗れたひふみん。

 番組では引退が決まり一夜明けた加藤九段を招き、心境などを聞いた。

 MCの加藤浩次から「改めてお疲れ様でした」と声をかけられた加藤九段は「かねてから引退というのは覚悟していた」とサバサバした表情。「これからもやる気は失わない。戦いはできないが、例えば教えたり、本を書いたり、講演したりと(やれることは)かなりある。気持ちの上ではこれからやるべきことはあると思う」と、しっかりと前を向いていた。

 77歳という現役最高齢まで戦うことができたことについても「77歳まで目一杯戦ってきた。公式戦はプレッシャーもかかってくるので、この辺で引くのがいいのかもと思っている」と悔いは見せなかった。

 加藤浩次から、詰みが確定した場面で対局室を出て行ってしまったことについても聞かれたが「対局前は勝つことしか考えなかったが、敗色濃厚と分かった時に、報道機関には当日コメントしないとは言っていたが、多分マイクを突きつけられる。それはちょっと困るなと。その時の対応考えていた。一言で言えば、1人で将棋会館を去ることを練っていました。実行できました」と明かした。

 加藤九段は対局終了後は何も語らず、将棋会館を後にしてタクシーで帰宅。残された関係者が対応に追われたが、「後日会見は行いますけど、対局当日ですよ。負けることは考えてませんから」とさすがの加藤九段でも長い棋士人生の最後は平常心ではいられなかった心境を明かした。

 感想戦については「後日私は文章に書いて送りますと伝えてあります。どなたにも失礼なことは何もしてません」と訴えていた。