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地方出身サラリーマンが感じる「東京ネイティブ」との格差とガラスの天井

6/21(水) 20:20配信

投信1

東京は働く人であふれています。日本取引所グループのホームページによると上場企業(※)3,555社(2017年6月19日現在)のうち、東京に本社を置く企業は1,856社。上場企業の半数以上は東京に本社を構えているのです。

また、トヨタ自動車のように愛知県の本社に加えて東京本社を持つ企業や、ファーストリテイリングのように本社を山口県に置きながらも実質的な本社機能は東京に有しているという企業もあり、東京には圧倒的な量のヒト・モノ・カネ・情報が集まってきます。

その東京で大企業に勤める地方出身のサラリーマンが“東京ネイティブ”の同僚との「格差」、そして「ガラスの天井」の存在を感じることがあるといいます。

※東証一部、東証二部、東証マザーズ、JASDAQ、Tokyo Pro Marketに上場する企業

「子供にはしかるべき人脈を授けたい」――大手金融会社Aさん(年収1千万円)

地方の有名大学を卒業し、東京で金融マンとして勤務するAさん(男性・30代)は、入社後しばらくすると同期の多くと自分ではバックグラウンドが全く違うことに気づいたといいます。

「名のある企業だということもあるんでしょうが、同期は都内の有名大学を卒業している奴ばかり。もっと言うと、中・高からいわゆる名門と呼ばれる国立や私立の進学校に入学していて、正真正銘のエリート育ちっていうんですか」

もちろん地方の公立にも毎年東大合格者を多数輩出するような進学校はあります。Aさん自身も、生まれ育った地方では知らぬ者はいない公立の進学校から有名大学に入り、卒業しているのです。それなのに何がコンプレックスなのか、と問うと彼は頭を振りました。

「全然違いますよ。まず都会の有名私立中高出身者って、いわゆるご学友の大半が東京で、下手すると世界で活躍しているんです。それにビックリするほど金持ちが多い。つまり、地方出身の僕には想像もできないくらい強烈な財力とコネを持っている奴がゴロゴロいるんですよね」(Aさん)。

確かに名門私立中高出身者だと、友人の多くが医者や弁護士になっているというケースもあるといいます。しかし、だからといってすでに大企業に入社している彼の仕事や将来に影響するのでしょうか。

「僕の見立てでは、サラリーマンとして上に行けば行くほど、これらの要素が重要になるんです。だから東京で育つ自分の子供には小さいうちから人脈づくりができる環境を授けたいと思っています」(Aさん)。

地方出身者にはガラスの天井がある――それは彼の憶測も含めた意見なのか、彼の職場が本当にそうなのかはわかりません。しかし、年収1千万円を得てなお東京出身者との「格差」を埋めようと戦う彼の姿がそこにはありました。

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最終更新:6/21(水) 20:20
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