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全国粗鋼生産、5月は微増の895万トン。電炉鋼がけん引

6/21(水) 6:01配信

鉄鋼新聞

 日本鉄鋼連盟が20日発表した5月の国内粗鋼生産量は、前年同月比0・1%増の895万1千トンとなった。高炉メーカーの生産を表す転炉鋼は伸び悩んだものの、電炉鋼が好調を持続。増加幅は小さかったが、辛うじて前年同月実績を上回った。増加は3カ月連続。一方、鋼材生産量(熱間圧延鋼材)は10カ月ぶりに前年同月実績を割り込んだ。粗鋼生産の今年1~5月の累計生産量は4394万トンで、前年の同じ時期に比べ1・5%増。転炉鋼は前年を下回っているが、電炉鋼が約10%増と好調な生産水準を維持している。

 5月は転炉鋼が前年同月比2・2%減の676万3千トンと2カ月ぶりに減少した一方、電炉鋼は同8・0%増の218万9千トンと8カ月連続で増加した。普通鋼、特殊鋼の内訳はそれぞれ674万1千トン(同1・8%減)、221万1千トン(同6・5%増)で、特殊鋼の好調が電炉生産を押し上げたとみられる。
 5月の1日当たり生産量は約28万9千トンで、4月に比べ約3千トン減。生産ペースはやや鈍化したが、年率換算で1億500万トン超の水準を維持した。
 鋼材生産量は、普通鋼608万2千トン(同2・1%減)、特殊鋼169万1千トン(同1・3%増)の計777万3千トン。普通鋼の伸び悩みが響き、10カ月ぶりのマイナスとなった。
 普通鋼では、条鋼類が同2・1%減と8カ月ぶりに減少。鋼板類も同2・4%減と4カ月連続で減少した。鋼板類では主力の熱延コイルが5カ月ぶりに減少したほか、厚板も6カ月連続のマイナスとなった。
 特殊鋼鋼材は伸び率こそ鈍化したが13カ月連続増加。自動車関連需要の底堅さもあり、好調な生産が続いた。

最終更新:6/21(水) 6:01
鉄鋼新聞