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メルセデス、ボッタスの実力を認めつつも「来季ラインアップ決定を急ぐつもりはない」

6/21(水) 10:00配信

motorsport.com 日本版

 メルセデスのエクゼクティブ・ディレクターであるトト・ウルフは、バルテリ・ボッタスは1年契約でありその将来が不安定なため、非常に厳しいプレッシャーにさらされていることを認識していると語る。

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 ボッタスは昨年限りでのF1引退を突如発表したニコ・ロズベルグの後任として、急遽メルセデスに加入。1年契約でルイス・ハミルトンのチームメイトを務めている。

 スイス・ジュネーブで開催されたFIAスポーツ会議に出席したウルフは、ボッタスのシーズン序盤の活躍について満足していると語った。しかしウルフは、セバスチャン・ベッテルやフェルナンド・アロンソといったチャンピオン経験者たちが今季限りで現在の所属チームとの契約が切れるため、ボッタスの契約延長がシーズン序盤の段階で決まることはなく、それをボッタス自身も理解していると語る。

「もちろん、かなりのプレッシャーがかかる今の状況は、彼にとっては不快だろう」

 そうウルフは語った。

「バルテリにオファーすることを決めた時、我々が今後の決定に時間を費やすことを、彼は理解していた。なぜなら、ドライバー市場は2018年以降、非常にオープンになるからだ」

「だから、我々は決断を急ぐことはない。しかし彼と仕事を続け、それがどう成功していくのかを見ていく。しかしチームの見解は、彼が良い仕事をしているということだ」

「彼がオファーを受け取ったのはかなり遅かった。しかし、彼はこのチームに5シーズンいる今のF1でベストなドライバーのひとりと対峙し、ポールポジションを獲り、ソチでは勝利を収めた。そしてそれ以上に厳しいレースもあった。しかし、彼の全体的なパフォーマンスやチームとの一体感は非常にポジティブだった」

 ウルフは、ボッタスにとっては短期間の契約でメルセデスに移籍することはリスクだったと認める。しかしボッタスは、トップクラスのマシンで自分自身を証明することで、評判を高めたと信じている。

「彼はウイリアムズを離れ、1年契約でメルセデスに加入する決断を下した」

 そうウルフは語る。

「彼はレーシングドライバーとして十分認識されたと思う」

「彼は敗北するのではなく、むしろレースに勝った。だから、彼はすでに証明したはずだ」

 ウルフは、ボッタスが今年メルセデスにスポンサーマネーをもたらしたことは彼の魅力のひとつだとしたものの、ロズベルグの代役として選択する上では重要な要素ではなかったと主張する。

「今日では、ほとんどのチームにとって、実際の収入を生み出すことが収益モデルとなっている」

 そうウルフは語る。

「たとえレッドブルやメルセデスであったとしても、幾らかのスポンサーシップを持ったドライバーの方が、全く無いよりは良い」

「たとえバルテリでも、彼はスポンサーを持ち込んだというのが彼の価値提案の一部だった。それは我々に、明らかに収入をもたらした」

Alex Kalinauckas