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陶芸家・奥川さん(有田町) 数百万円の作品、盗まれる

6/21(水) 9:56配信

佐賀新聞

「現代の名工」、花瓶など3点

 有田焼ろくろの名手で「現代の名工」に選ばれた西松浦郡有田町の陶芸家、奥川俊右衛門さん(68)の展示場から、数百万円相当の花瓶など作品3点が盗まれたことが20日、分かった。伊万里署が窃盗事件として調べている。

 奥川さんと妻の弘子さん(65)によると、17日午後6時ごろに展示場を出た際に異常はなく、19日午前10時ごろに再び訪れたとき、窓が割られていることに気付いた。窓辺に置いていた青白磁牡丹(ぼたん)文花瓶と白磁花瓶、白磁香炉が盗まれていた。いずれも6月初めから雑誌の取材用に並べていた。展示場は町中心部から少し離れた窯元などが立ち並ぶ通り沿いにある。

 展覧会で発表する予定だった牡丹文花瓶は高さ54センチの洗練された形で、精緻な文様が彫り込まれている。奥川さんは「丹精を込めた作品が盗まれ、悔しい思いでいっぱい」と話す。

 ネットオークションなどで販売される可能性もあり「作品を見た人は警察に連絡して」と呼び掛けている。作品の底には「俊右衛門作」の銘が入っている。

 奥川さんは、ろくろの名人として知られた故初代奥川忠右衛門さんに師事し、日本伝統工芸展など数々の受賞歴がある。2002年に国の「現代の名工」に選ばれ、05年には黄綬褒章を受章した。

最終更新:6/21(水) 9:56
佐賀新聞