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今後のF1はどうなる? ロス・ブラウン「”改革”の前に、将来の方向性を決める必要がある」

6/21(水) 12:19配信

motorsport.com 日本版

 F1の新しいCEOであるチェイス・キャリーとF1の新しい上層部は、現在効力を持っているコンコルド協定が2020年に失効した後、各チームの収入をより公正に分配できるようにしたいと主張してきた。

【写真】複雑でコストの高い”パワーユニット”は2020年で姿を消す予定

 その鍵は、ルールによりコストが削減されることを根拠に、現在多額の分配金を受け取っているビッグチームに、収入の減少を受け入れるよう説得できるかどうかだ。

 F1のスポーツ面のリーダーとして、マネージングディレクターに就任したロス・ブラウンは、2021年に導入される新しいエンジンも含めた技術的なパッケージについての責任を負っており、これによるコストの削減と競争の増加を狙っている。

「将来の計画を発表しなければ、その代償についての議論をチームと行うのは難しい」とブラウンは述べた。

「我々は、チームが行う投資という観点から、F1が今後どうなっていくかを提示しなければならない。なぜなら、その投資は相当な額だからだ」

「コストの削減を歓迎しないチームはないと言ってもいいだろう。それを達成するため、FIAと共に我々は主張と提案を準備している」

「我々は現在、そのためのチームを構築中だ。我々が行った発表などから、技術的な人物と商業的な人物、どちらも含まれている多面的なチームだということがわかるだろう」

 ホンダやブラウンGP、メルセデスのフィナンシャル・ディレクターとして働いた経験を持つナイジェル・カーがチームの現在の支出を調査しており、新しいルールやパッケージの下でどういった変化が起きる可能性があるか、明らかにしようとしているところだとブラウンは明かした。

「ナイジェルの仕事は、F1チームにとって将来の道筋を立てられるよう、財政モデルを構築するのを手助けすることだ」

「当たり前だが、FIAと協力しなければならない。FIAは我々のスポーツの監督官であり、F1で何が行われるかを決める、最終的な裁定者でもある」

「我々はその活動を補助し、支援したい。F1にとって良いと我々が考える提案を行いたい。しかし報酬に関する議論は、F1のコストや投資をどのようにコントロールするかにかかっている」

 ブラウンは、今後の数年間で競争力の格差を減らしていくことを目指していると明らかにしているが、すでに確立されたビッグチームの競争力を、完全に削りたいと思っているわけではない。

「私がひとつ言いたいのは、F1のレベルを下げたいということではない。F1はチームにとって、向上心の溢れるものである必要がある」

「我々は、すべてのチームが全く同じになって欲しくはない。フェラーリやメルセデス、レッドブルといったチームは目標となる存在であるべきだし、他のチームにとって倒したいと思える相手でなければならない」

「しかし我々は支配を望んでいるわけではなく、本当に良い仕事をしているチームが結果を残せる環境にしたいのだ。過去数年そうだったように、財政的なパワーによってチームが支配的な立場に立てるような状況は歓迎できない」

Adam Cooper