ここから本文です

ミレニアル世代の67%が早期リタイア希望、だが貯金は不十分

6/21(水) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

アメリカの若者の間で、早期リタイアを望む声が広がっている。

MSNが行った調査によると、アメリカのミレニアル世代(現在18~29歳の層)のうち67%が、65歳までにリタイアしたいと考えているという。現在、1960年以降に生まれたアメリカ人が、公的年金を満額で受給できる年齢は67歳だ。

【画像】収入に対する貯蓄比率

MSNは、読者から集計を取り、国勢調査などのビッグデータとあわせて、アメリカ人の典型的な反応を、機械学習を使って導き出している。精度は、従来の科学調査に匹敵するという。

この調査によると、アメリカ人の36%(ミレニアル世代の3分の1を含む)が貯蓄が十分でないことを懸念している。

ミレニアル世代の3分の2が早期リタイアを望む中、先々の資金不足を恐れるのは当然かもしれない。ミレニアル世代のうち半数近くが収入の5%以下しか貯蓄できておらず、収入の10%以上を貯蓄しているのは全体の16%にとどまる。

440万人の個人向け確定拠出年金口座を管理するVanguardによる最近の報告は、前述のMSNによる調査から得られた数字をさらに下回っている。25歳以下のアメリカ人労働者が昨年、確定拠出年金に充てた金額は税引前収入の3.9%(平均)で、2015年の4.7%から大幅に下落したという。また25歳から34歳では、収入の5.3%しか貯蓄していない。

定年後に安定した生活を送るために専門家が推奨する基準を満たすには、20代のうちから収入の10%を貯蓄し、40代までにその比率を15%まで引き上げなければならない。30代から収入の15%を貯蓄すると、10%の貯蓄を続けた場合と比べ、65歳時点で約57万ドル(約6290万円)多く資産を残せるという試算もある。

下部のチャートは、MSNの読者が、老後資金のために収入に対してどのくらい貯蓄しているかと、自身の資産運用スキルの自己評価を示したものだ。

年を取れば取るほど、貯蓄は難しくなる。多くのミレニアル世代にとって、学生ローンの返済負担が貯金の足かせとなっている。しかし、ローンを払い終え、収入が増えると、次は自宅の購入や結婚、出産、子育てなど、出費のかさむイベントが押し寄せる。

MSNの調査によると、30~44歳の層で収入の10%以上を貯蓄している割合は14%にとどまり、ミレニアル世代の中のさらに若い層よりも少ない。そして、この層のうち半数以上が65歳までに退職したいと考えているという。これは早期退職に対する希望と現実とのギャップを如実に表している。

MSNのデータでは、アメリカでは年を重ねるにつれ、早期退職の可能性について悲観的になっていくという結果が出ている。しかし現在、全体の68%もの人々が、貯蓄の割合を10%以上に上げたことがないと回答している。

[原文:Most millennials are hoping to retire early, but only a fraction are doing what it takes]

(翻訳:忍足 亜輝)

最終更新:6/21(水) 20:10
BUSINESS INSIDER JAPAN