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「安心」と「働き方改革」同時実現する、セコムの“一石二鳥”ビジネス

6/21(水) 19:55配信

日刊工業新聞電子版

■セキュリティ-だけじゃない、“セコムしてますか?”

 セコムはセキュリティー事業のノウハウを生かし、企業が労務管理の負担を軽減できるシステムの提案に力を入れる。政府が長時間労働を是正する「働き方改革」を促していることなどを背景に、従業員の労働時間把握を徹底する企業の需要が高まっている。同社は従業員のオフィスへの出入り時間などを管理する「出入管理システム」でこうした需要を取り込み、2017年度の法人向け専用機器レンタル契約件数を、前年度比3割増の5万件強に引き上げる。

 セコムは法人向けセキュリティー事業の一つとして、ICカード認証などを使って従業員の入退室を自動的に記録する「出入管理システム」を展開している。システムで収集したカード操作の履歴は、複数拠点の情報をインターネットのウェブサーバー上で一元管理できる。このため、労務管理者は従業員の在社時間を基に、出退勤を効率的に把握できるようになる。

 また、出入管理システムは不審者の早期発見といった、セコムの強みである「防犯管理」の機能も付け加えることができる。同社は20年の東京五輪・パラリンピックに向けた安全対策として、出入管理システムを大勢の人が集まる大型商業施設やスタジアムなど、テロなどの標的にされやすい場所にも広げる。

 このほか物流のグローバル化に伴い、拡大する盗難被害から物流資産を保護する「TAPA認証」などを受け、倉庫など物流関連施設への提供も強化する考え。