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トヨタでWECを戦うブエミとロペス、フォーミュラEニューヨークの欠場を強いられる”状況”に不快感

6/21(水) 16:31配信

motorsport.com 日本版

 フォーミュラEのCEOであるアレハンドロ・アガグと世界耐久選手権(WEC)CEOジェラルド・ヌブー、FIA会長のジャン・トッドとF1のスポーツ・マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンはF1モナコGPの週末に会談し、将来の各カテゴリーの日程調整について、より団結していくことを話し合った。

【写真】フォーミュラEシーズン3は、8戦中6勝と圧倒的だが2戦欠場が決まっているセバスチャン・ブエミ

 この会談は、カテゴリー間に(できる限り日程のバッティングを避けるという)紳士協定があったにもかかわらず、WECニュルブルクリンク6時間レースと同じ週末に、ダブルヘッダーとなるフォーミュラEニューヨークePrixが設定されたことを受けてのものだ。ちなみに、同週末にはF1のイギリスGPも開催されることになっている。

 この日程のバッティングにより、現フォーミュラEチャンピオンのセバスチャン・ブエミ(ルノーe.ダムス)とホセ・マリア・ロペス(DSヴァージン)はトヨタのLMP1ドライバーとしてWECに参戦するため、初開催のニューヨークePrixを欠場することになってしまった。このふたりはWECの公式プレシーズンテスト『プロローグ』をスキップし、メキシコシティePrixに”強行出場”したこともある。

 3度のWTCCチャンピオンを獲得しているロペスは今年、DSヴァージンでフォーミュラEの、トヨタでWECのLMP1のデビューシーズンをそれぞれ送っている。彼は来季も両チャンピオンシップで戦うことを望んでいるが、それは「すべてがシリーズ次第だ」と語っている。

「ニューヨークを欠場せざるを得ないという状況について、すでに不快に感じている」と、彼はmotorsport.comにコメントした。

「一緒にレースに出たいと思っているチームと作業に取り組み、経験を積んでいるのに、チームはドライバーを変えなければならない」

「そして、ドライバーにとっても同様だ。僕にとってメインのプログラムはトヨタだが、時に他のレースに出られるかどうか、聞かれるのは心地よくはない」

「すべてを一緒にやれるようになったら、本当にハッピーだ。何年もそうすることができれば、それは素晴らしいことだ」

 ブエミは前戦ベルリンePrixの前に、ルノーe.ダムスとの2シーズン延長契約にサインした。彼は、FIAが日程が重なってしまうことに対する立場を明確に確立することが重要だと語った。

「不快に感じるというのには同意する」とブエミにmotorsport.comにコメントした。

「レース直前にメキシコに到着した時、WECのチームにとっても、フォーミュラEのチームにとっても良い仕事ができていないと感じた。両シリーズにとって良いことじゃない」

「FIAが、日程がバッティングするのかしないのかについて明確なメッセージを発することが非常に重要だと思う。もしも彼らがそれに同意すれば、問題は起こらないはずだ」

「もし彼らが『今後ますます、日程が重なることが増えていく。どうするかはあなた次第だ』というのなら、アプローチを変えなければならない」

 アガグはmotorsport.comに、モナコでの会議は「とてもうまくいった」と述べ、2018年については「まだひとつ、日程のバッティングを避けようとしているレースがある」と明らかにした。

「我々はそれを解決できることを願っている」

「いずれにしても、FIAがこのような会議を主催したのは、とても良い取り組みだった。このようなことが起きたのは、初めてだったからね」

Sam Smith