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世界1位マレーがトンプソンに衝撃の初戦敗退 [ロンドン/男子テニス]

6/21(水) 13:30配信

THE TENNIS DAILY

 イギリス・ロンドンで開催されている「AEGON選手権」(ATP500/6月19~25日/賞金総額183万6660ユーロ/グラスコート)のシングルスで、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)が1回戦負けを喫した強豪のリストのトップに名を連ねることになった。

準決勝敗退のマレー、次のウィンブルドンに向けて完全復活の兆し [全仏オープン]

 ウィンブルドン・チャンピオンのマレーは、対戦することを試合日の朝に知らされた相手に苦杯をなめさせられることになった。

 日曜日に予選決勝で敗れていた世界ランク90位のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)は、火曜日の朝にアルヤズ・ベデネ(イギリス)が手首の故障で棄権を決めたため、ラッキールーザーとして急きょ本戦でマレーと対戦することになった。

 マレーはトンプソンに6-7(4) 2-6で敗れたこの試合で、ずさんでミスの多いプレーを披露しショックの多かったこの日に、やはり1回戦負けを喫したスタン・ワウリンカ(スイス)、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に合流することになった。彼らはトップ3シードだった。

 トンプソンはこの日、人生最高の試合をプレーしたが、調子が非常に不安定だったマレーに助けの手を差し伸べられたと言ってもいい。マレーは前年度覇者であるだけなく、過去に5度この大会で優勝していた。

 センターへのサービスエースで試合を締めくくったトンプソンは試合後、「間違いなくキャリア最大の勝利だ」と言った。「昨日、試合に出られることを祈りながら、(試合を観たりしながら)僕はうろうろしていた。でも昨日はあまり多くの試合はなかった。ずっと、何とかラッキールーザーになって試合に出ようと努めていたんだが、ご覧の通りそれが叶った。僕はすごくラッキーだよ」。

 これはマレーにとって、クイーンズの呼び名で知られる今大会での2014年以来の1回戦負けであり、2015年から続いたグラスコートでの14連勝に終止符を打つ敗戦でもあった。これはまた、7月3日から始まるウィンブルドンのための準備という意味で大きな躓きでもある。

「間違いなく大きな打撃だ」とマレーは言った。この日、彼のフォアハンドは特にミスが多く、ファーストサービスの確率は55%に過ぎなかった。「ここでいい成績を上げなかった選手が、ウィンブルドンで活躍するということは過去に起きている」と彼は続けた。「僕がウィンブルドンでいい進撃を見せないと決まったわけではないが、より試合をプレーできていたら準備の助けになっていたのは確かだ」。

 とはいえ、2013年と2016年のマレーのウィンブルドン優勝の双方が、クイーンズでの優勝のあとに起こっている。

 第2シードのワウリンカは、サービスがよくネットプレーも得意なフェリシアーノ・ロペス(スペイン)に6-7(4) 5-7で敗れた。ロペスのスライスのバックハンド・リターンがネットコードに当たって入った瞬間、勝負が決まった。

 全仏オープンでラファエル・ナダル(スペイン)に敗れ準優勝だったワウリンカは、第2セット、左膝の故障に苦しめられているように見えた。

 ロペスのこのところの調子のよさと、彼がグラスコートを得意としていることを考え合わせれば、ワウリンカの敗戦はそう大きな驚きではなかったとしても、第3シードのラオニッチの1回戦敗退は間違いなく驚きだった。

 昨年のクイーンズ(今大会)とウィンブルドンの準優勝者----ともにマレーに敗れた----であるラオニッチは、698位のタナシ・コキナキス(オーストラリア)に6-7(5) 6-7(8)で敗れた。コキナキスは故障のため、2015年11月から数えて6試合目のシングルスをプレーしたに過ぎなかった。

 コキナキスにとって、これはキャリア初のトップ10に対する勝利だった。彼は第2セットのタイブレークで3-6とリードを奪われていたが、そこから巻き返し、3度目のマッチポイントをコート隅へのバックハンドのウィナーによってものにした。

「大きなフラストレーションを感じる」とラオニッチは言った。彼は9度あったブレークチャンスのどれをもものにすることができなかった。「言うまでもなくここで勝ち残って、あと数試合プレーできるほうが、ずっとウィンブルドンの準備の予定を立てやすかった」。

 コキナキスは、肩の故障のため2016年にわずか1試合しかプレーできず、腹筋の故障のため今季ここまでの大部分を棒にふっていた。彼は5月にツアーに戻り、先週には993位だった低いランキングで、今大会の前に3大会でプレーしていた。

「これは僕にとって本当に大きいことだ」とコキナキス。「僕は非常に長いこと、プレーできないでいたわけだからね」。

 いまや、ジョン・イズナー(アメリカ)を7-5 6-3で下した第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)が、生き残った中でもっともシードの高い選手ということになる。

 そのほか、サム・クエリー(アメリカ)、ビクトル・トロイツキ(フランス)、予選勝者の3人、ステファン・コズロフ(アメリカ)、ジュリアン・べネトー(フランス)、ジェレミー・シャルディ(フランス)らが2回戦に駒を進めた。(C)AP (テニスマガジン/テニスデイリー)

Photo: LONDON, ENGLAND - JUNE 20: Andy Murray of Great Britain gesticulate during the 1st round match against Jordan Thompson of Australia at Queens Club on June 20, 2017 in London, England. (Photo by Patrik Lundin/Getty Images for LTA)

最終更新:6/21(水) 13:30
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