ここから本文です

難民の実情知ろう ギタリストら呼び掛け 都内でシンポ

6/21(水) 8:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 「世界難民の日」の20日、東京・青山にある国連大学でシンポジウム「アレッポからニューヨーク、そして東京へ:共に生きるために」が行われ、約6560万人以上といわれている難民の実情や国内で始まったシリア人留学生150人の受け入れについて報告があった。

 会場には、世界的なギタリスト・MIYAVIさん(35)も出演。MIYAVIさんは、出演した映画「アンブロークン」の監督を務めた女優のアンジェリーナ・ジョリーさんを通じ、難民問題などに興味を持ったと告白。2015年5月と16年8月にレバノン、ことし2月にはタイで家を追われた子どもたちと交流した。

 6歳と7歳の娘の父であるMIYAVIさんは「学びたいと意欲を持っている子どもが多かった。でも、タイでは娘と同じ年の子たちが学校に通うことができず、家計を支えるために野菜を作っている姿を見てショックだった」と振り返り、「僕も現地に行くまでは、無関心だった。日本人の多くが興味がない話題だと思う。それが悲しい。僕らが今いる場所と難民キャンプは、場所は遠くても同じ世界の一部。何もできないと無力感を持たないで、知ろうとする気持ちが大切」と思いを込めた。テレビなどの娯楽がないキャンプでギター演奏をした際は目を輝かせて喜び、踊る子どもを目にした。「ギターを持って世界中を旅しているとき、音楽は人種も肌の色も全部、飛び越えられると信じている。どういう社会にしたいのか、一人一人が考えて、できることをする。政府や僕らが一つの鎖になって前に進んでいくことが大切」と呼び掛けた。

 また、ミャンマー難民を受け入れている民間業者の報告では、仕事を円滑に進める課題などを列挙。「全て一企業で支えるのは限界がある。住居や語学学習などで支援を受けることができれば」と話した。シリアの学生についてはITなどを学ぶ人が多く、日本企業への就職も視野に受け入れ支援を進めていくことなどが紹介された。