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農作物に恵みの雨 紀南地方に13日ぶり

6/21(水) 17:01配信

紀伊民報

 和歌山県紀南地方で20日深夜から21日昼にかけ、雨が激しく降り、風も強まった。災害が心配されるが、13日ぶりのまとまった雨で、収穫最盛期の梅など農作物にとっては恵みの雨となった。

 梅栽培が盛んな旧田辺市の山間部では、気象庁が「梅雨入りしたとみられる」と発表した7日の前後3日間に30ミリ近い雨(JA紀南気象ロボットデータ)が降ったが、その後11日に約1ミリの雨が降っただけで、空梅雨となっていた。

 影響しているのは農作物。とりわけ梅は今季、春先の寒さで受粉が進まず実が少なくなっており、その上に小雨で実太りが進んでいない。農家は1日でも早く雨が降るのを望んでいた。

 20日深夜から21日正午までに旧田辺市の山間部で場所によっては80ミリを超える雨(JA紀南気象ロボットデータ)が降った。同日朝、激しい風雨の中でも梅農家らは梅干し加工用の熟した梅の収穫に追われた。風雨で実に傷がつけば困ると少しでも早く採りたいのだという。

 田辺市中三栖の古川圭三さん(71)も早朝から畑に出た。「強い風雨によってまだ大きくなっていない梅が落ちるのが心配だが、この雨はありがたい」。収穫は来月上旬まで続く予定で「まだ半分残っている。今後の雨で少しでも実太りするのに期待したい」と話した。

 近くの農家も「今年は収穫量がかなり減るのは避けられないが、やっと雨が降ってくれた。これからも降ってくれればありがたい」と喜んだ。

最終更新:6/21(水) 17:01
紀伊民報