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MRJ、パリ航空ショー初出展終え離陸

6/22(木) 17:23配信

Aviation Wire

 三菱航空機が開発を進めるリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験3号機(登録番号JA23MJ)が現地時間6月22日午前8時10分すぎ(日本時間同日午後3時10分すぎ)、第52回パリ航空ショーが開かれているル・ブルジェ空港を離陸し、米国の飛行試験拠点であるワシントン州モーゼルレイクへ向かった。

【パリを離れるMRJ3号機】

 MRJの実機が航空ショーに出展されたのは、今回が初めて。25日まで開かれているパリ航空ショーのうち、商談期間である22日までに受注発表には至らなかったが、三菱航空機の水谷久和社長は、機体を見学した来場者からの反応について「きちっとできていると評価をいただいた」と語った。

 今回展示した3号機の塗装は、ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)のカラーリングに米国で塗り直された。現地時間13日午前8時38分(日本時間14日午前0時38分)に、飛行試験拠点である米ワシントン州グラントカウンティ国際空港内のモーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)を出発。カナダのウィニペグ・ジェームス・アームストロング・リチャードソン国際空港とグースベイ空港、アイスランドのケプラヴィーク国際空港を経て、15日午後5時5分(日本時間16日午前0時5分)に、ル・ブルジェ空港へ到着した。

 22日にパリを出発した3号機は、モーゼスレイクへ戻った後は再び飛行試験に戻る。飛行試験は4機体制で進められており、2020年初頭までに機体の安全性を国が証明する型式証明(TC)の取得を目指し、合計2500時間におよぶ飛行試験を進める。三菱航空機によると、まもなく1000時間に達する見通し。

 一方、機体の再設計も同時に進められており、今秋には設計が固まる見込み。設計変更を反映した飛行試験6号機の製造開始は、年内を計画している。

 MRJは、メーカー標準座席数が88席の「MRJ90」と、76席の「MRJ70」の2機種で構成。エンジンはいずれも低燃費や低騒音を特長とする、米プラット・アンド・ホイットニー製のギヤード・ターボファン・エンジン(GTFエンジン)「PurePower PW1200G」を採用する。当初2013年だった納期は5度目の延期により、2020年半ばとなる見通しで、水谷社長によると、社内目標としては2019年を掲げているという。

 MRJはローンチカスタマーとして25機(確定15機、オプション10機)を発注したANAのほか、32機を確定発注した日本航空(JAL/JL、9201)など、7社から計427機を受注。内訳は、確定受注が約半数の233機で、残りはキャンセル可能なオプション契約が170機、購入権契約が24機となっている。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:6/26(月) 7:28
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