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モズク、海ブドウ養殖 赤土、淡水で損失900万円 大雨影響

6/22(木) 6:30配信

琉球新報

 【北部】沖縄本島北部地域に降った記録的大雨の影響で、大量の赤土と淡水が海に流れ込み、やんばる各地の養殖業に深刻な被害が出ている。東村海域では約20トンのモズクが全滅しているとみられ、損失額は400万円に上る可能性がある。大宜味村塩屋湾でもモズク4トン、ウニ2千匹が死滅し、200万円の損失が出る見込み。宜野座村漢那では海ブドウが溶け、300万円の被害が出ている。


 漁業者によると、大雨によるモズクや海ブドウ、ウニなどへの影響は、赤土が付着して呼吸ができず死んだり、商品として出荷できなくなったりする場合と、淡水が流れ込むことで死滅する場合の大きく2種類ある。東村海域でモズク養殖を営む桐原永夫さん(40)は「ことしは(生産量)50トンを見込んでいたが約20トンが全滅していると予想される」と話した。

 大宜味村塩屋湾では漁業者数人が共同でモズク、ウニなどを養殖。モズクは4~6月にかけて例年20~30トンの収穫がある。ことしは天候不良もあり13トンの収穫を見込んでいた。漁業者の男性は「赤土で濁って確認できていないが、たぶん全滅している。8トンほどで終わりになる」と話す。モズクよりショックが大きいというウニ養殖は2016年に始めたばかり。「もうすぐ収穫だった。苦労が水の泡。損失額以上のダメージがある」と肩を落とした。

 宜野座村漢那で海ブドウを養殖する「海月」では赤土の影響で海ブドウが溶けた。仲間光樹代表取締役(39)は「300万円の赤字だ。維持費や人件費を考えると300万円にとどまらない」と話した。

琉球新報社

最終更新:6/22(木) 10:36
琉球新報