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フランス人貴族、米国人作家が所有していたスリランカ小島で贅沢なひととき

7/2(日) 14:10配信

THE PAGE

 スリランカのほぼ南端、岸からわずか50メートルほどのところに浮かぶ小島タプロバネ。スリランカで唯一、個人所有であるこの島の広さはわずか2.5エーカー(約1万平方メートル)で、ゆっくりと一周しても20分足らずだ。

フォトジャーナル<スリランカの旅>- 高橋邦典 第47回

 島には屋敷が一軒建つのみ。フランス人貴族によって建てられたこの邸宅は、1950年代に米国の著名な作家・作曲家であるポール・ボウルスが所有していたこともある。彼はのちに映画化された、ベストセラー「シェルタリング・スカイ」の著者だ。

 現在この島は、高級リゾートとして貸し出されている。メイドや料理人など5人のスタッフとともに、島を丸ごと借りることができるのだ。宿泊代は、季節にもよるが一泊10万から25万円。ボウルスがこの島を購入した当時の値段はたったの5000ドル(約55万円)だったというから、時代の流れを感じずにはいられない。しかし、時が経っても変わることのないのが、寝室からの海の眺めや潮の香りだ。

 独り占めした島で波の音に囲まれながら、ボウルズの小説を片手に長椅子に体を横たえる。想像しただけでも贅沢の極みではないか……。

 もちろん、懐が許せば、の話だが。

(2014年5月撮影)

※この記事はTHE PAGEの写真家・高橋邦典氏による連載「フォトジャーナル<スリランカの旅>」の一部を抜粋したものです。

最終更新:7/7(金) 6:07
THE PAGE