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投資を頼むなら男性より女性? 「女性は男性より投資家として優れている」フィデリティ分析

6/22(木) 17:40配信

ZUU online

「女性は男性よりも“投資家として”優れている」という意外な事実が判明した 。800万人のリテール投資家のうち、女性は男性と比べて年間0.4%高いリターンを得ているだけではなく、貯蓄率もはるかに高いという。

この調査は米大手投資会社、フィデリティ・インベストメンツが、2016年1月から12月にわたる顧客の投資・貯蓄動向を分析したものだ。

■定年退職時には、男女間で3000万円以上の差が?

フィデリティの調査によると、男性顧客の年間平均リターン率が6.0%であるのに対し、女性顧客は6.4%となっている。

数字上はわずか0.4%の差だが、投資期間が長くなればなるほどその差は歴然としてくる。例えば年収5万ドル(約557万9500円)の女性・男性顧客が22歳から投資を始めた場合、67歳に達した時点で生じる差は27万ドル(約3012万円/15.4%増) を上回ると推測されている。

この差は所得と年齢層が上がるにつれて縮まるため、所得が低い女性ほど若いうちから投資を始めておくことで、将来的に資産が増やすい環境創りに貢献するといえる。

■「男性の方が優れた投資家だというのはただの神話」

職場の定年退職貯蓄口座の分析から、所得を問わず女性は給与の平均9%を毎年貯蓄に回しているが、男性は8.6%にとどまることも分かっている。IRA、個人年金や証券などを比較しても、女性の貯蓄率は男性よりも0.8%多い。

「複雑すぎてわからない」「リスクが高い」などという理由で投資に躊躇する女性が多い中、フィデリティの調査では正反対の事実が示されたという点が興味深い。

シニア・ヴァイス・プレジデントのアレクサンドリア・タウッシング氏は、「男性の方が優れた投資家だというのはただの神話だ」とコメントしている。

■女性顧客は過去3年で19%増 投資がより身近なものに

それでは何故、女性の方が投資や貯蓄で有利な結果をだしているのか。フィデリティは「リスク分散」「目的を持った計画性」「忍耐深さ」などを主な理由として挙げている。

女性は長期バランス型ファンドなど、リスクをうまく分散させる投資スタイルを好む。短期的なパフォーマンスに固執せず、長期的な見解から総合的に物事を判断できる。株の売買ひとつをとっても、男性は女性よりも35%頻繁に取引している。

これについては米コロマンデル・ウェルス・マネージメントのファイナンシャル・プランナー、ジョージ・ガリアルディ氏 が、鋭く分析している。

「男性は株の銘柄選びを、勝てば自慢できるようなスポーツ感覚でとらえている」 ため、女性よりもリターン率や貯蓄率が低くなりやすいというのだ。

これまで「投資は男性のもの」という風潮が変わり、女性投資家が年々増えているのは喜ばしい現象だ。フィデリティの女性顧客は、過去3年で1200万人(19%増)を突破。ロボアドに代表されるデジタル投資の流行を受け、今後さらに増えると期待されている。

個人投資部門のキャサリン・マーフィー氏は、貯蓄だけでは資産運用として不十分である点を指摘し、「今後より多くの女性に投資の重要さを伝えていきたい」と述べた。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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最終更新:6/22(木) 17:40
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