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【W杯アジア最終予選】実は不安だらけ ハリルJ蘇る悪夢

6/22(木) 16:30配信

東スポWeb

 W杯切符をかけた大一番で「悪夢」が脳裏をかすめる――。ロシアW杯アジア最終予選B組で首位のハリルジャパンは次戦オーストラリア戦(8月31日、埼玉)で勝てば6大会連続のW杯出場が決まる。ホームで歓喜の瞬間を迎えたいところだが、イレブンの間では不安ばかりが広がり続けている。醜態をさらした昨年9月のUAE戦同様の懸念に加え、個人の事情も複雑に絡み合い、一筋縄ではいかない状況だ。

 W杯出場に王手をかけた日本にとって、最も大きな問題となるのがコンディションだ。DF吉田麻也(28=サウサンプトン)はオーストラリア戦とサウジアラビア戦(9月5日、会場未定)の2連戦に向けてこう不安を口にする。

「欧州組はシーズンが始まって間もない状況なので、しっかりコンディションをつくれるか。国内組も夏場で疲労がたまっている。難しいシリーズになる」

 最終予選で首位に立っているとはいえ、ハリルジャパンには“トラウマ”がある。最終予選初戦となった昨年9月1日、格下のUAEにホームで1―2で敗れる大失態。当時、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「プレーを実行するだけのフィジカルコンディションではなく、何人かはほとんどプレーができなかった。我々にとっては、この試合は少し早すぎたのかもしれない」と敗因を分析したように、シーズン開幕直後の欧州組の仕上がり途上が大きな問題となった。

 同時期に行われる今回も同じ問題がつきまとう。むしろ、それ以上に苦しい状況さえ予想されるだけに、選手たちの不安は増幅している。

 チームの軸となるMF長谷部誠(33=Eフランクフルト)が右ヒザの手術明け、MF香川真司(28=ドルトムント)も左肩脱臼からのリハビリ明けで通常のオフよりも調整が遅れることは確実。2人が不在だった13日のイラク戦で苦戦したことを考えれば、2人への依存度は高いが、万全の体調で大一番に臨めるかは微妙だ。

 また去就が流動的な選手が多く、イングランド・プレミアリーグのブライトン行きが濃厚なFW原口元気(26=ヘルタ)、ACミランを退団して新天地を探しているFW本田圭佑(31)やDF長友佑都(30=インテル)も移籍の可能性がある。チームが変われば起用法も不透明で、環境に適応できず調子を落とすリスクもある。こうした選手が出てくれば代表チーム全体に影響を及ぼしかねない。

 国内組も夏場の連戦直後。中でも代表候補選手が最も多い浦和は、オーストラリア戦直前の8月23日にアジアチャンピオンズリーグ準々決勝の川崎戦、同26日(または27日)にJ1清水戦と過密日程で、こちらは海外組とは違うコンディション調整の難しさがある。

 本田が「非常に厳しい試合になる。危機感を感じながら調整したい」と語るように、ハリルジャパンに楽観ムードはゼロ。最終決戦は「自分たちとの闘い」とも言っていい。

最終更新:6/22(木) 17:49
東スポWeb