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韓国のポン・ジュノ監督が来日会見 日本アニメの影響力が明らかに

6/22(木) 15:26配信

オリコン

 映画『殺人の追憶』(2003年)、『グエムル 漢江の怪物』(06年)、『スノーピアサー』(13年)などの作品で世界的にその名が知られる韓国の映画監督、ポン・ジュノ氏がNetflixで今月29日から世界同時ストリーミング配信される映画『オクジャ/Okja』のプロモーションのため来日。22日、都内で主人公の少女ミジャを演じる、韓国の子役アン・ソヒョンとともに記者会見を行った。その中で、改めて浮き彫りになったのは、日本のアニメの影響力だった。

【写真】韓国の子役アン・ソヒョンも来日

 同作は、韓国の人里離れた山間の家で、オクジャと呼ばれる巨大な動物を世話しながらのどかに暮らしていた少女ミジャだったが、ある日突然、米ニューヨークに本社がある多国籍企業によりオクジャが捕らえられ、ニューヨークに送られてしまう。ミジャはオクジャを連れ戻すための救出作戦を決行、次第にオクジャをめぐる激しい争いに巻き込まれていく、という壮大なアドベンチャー巨編。

 今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、話題になった。ポン・ジュノ監督は山間の風景などの自然の表現について、「宮崎駿監督の作品の影響を受けている」と公言しており、主人公の少女のたくましさや純真さにも宮崎駿イズムを感じさせる。

 そこでポン・ジュノ監督の口から出てきたのが『未来少年コナン』という具体的な作品名。「この作品は『未来少年コナン』の女の子バージョンだと考えてもらえれば。ずっと走り続けて、誰にも止めることができない。特に『未来少年コナン』の序盤を観ていただくと、少年は島に住んでいて、おじいさんと魚とったりしながら過ごしていた。自然の中で暮らしぶりはミジャにも通じるものがあると思います」。

 もちろん、ほかのさまざまな作品からも影響を受けていると、子豚が主人公のファンタジー映画『ベイブ』(1995年)とその続編『ベイブ/都会へ行く』(98年)の例を挙げつつも、「オクジャとミジャがニューヨークのど真ん中で行われているパレードに現れるシーンがあります。純朴な子どもが資本主義の心臓部であるマンハッタンにいる状況を描いたシーンですが、これは押井守監督の『イノセンス』(2004年)のパレードのシーンを参考にしたいと思いました。でも『イノセンス』で描かれているような巨大なパレードのシーンを実写で描くのはなかなか限界がありました。このようにさまざまな作品がインスピレーションの源となってこの作品ができ上がっていきました」と語り、やはり出てきたのは日本のアニメのタイトルだった。

 アン・ソヒョンも「私は日本の映画やアニメ、音楽が大好き。アニメの中では『ハウルの動く城』『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』、『となりのトトロ』も大好きで何度も観ています」と宮崎駿アニメのタイトルがスラスラ。昨年、韓国でも大ヒットした『君の名は。』(新海誠監督)も観ていたようで、「日本でも女優として撮影に参加してみたいと思っています。俳優の仕事はさまざまな国のいろいろなキャラクターの人生を生きることできるのが魅力ですが、(『君の名は。』のヒロイン)三葉のような役も演じてみたい、と思っています」。自身のスマートフォンには「韓国の曲は1曲も入っていなくて、日本の曲ばかりです」とはにかむように笑い、「アニメの声優もやってみたい。声だけで演技することに魅力を感じます」と、興味を示していた。

最終更新:6/22(木) 23:54
オリコン