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国内外から反響呼ぶ13歳の絵 スマホケースにも採用

6/22(木) 8:22配信

福井新聞ONLINE

 福井県鯖江市の吉崎莉菜さん(13)が動物を題材に描いた幻想的なアクリル画が、障がい者アート協会(埼玉県)運営の投稿サイトを通して国内外から反響を呼んでいる。都内の通販サイト業者が商品化したスマートフォン(スマホ)ケースのデザインにも採用され、自信を深めた現在は初の個展開催を目指し創作に励んでいる。

【写真】吉崎莉菜さんが描いたスマホケース

 莉菜さんは、母幸子さん(43)が自宅で開いているチョークアート教室「アルコバレーノ」の講師をしていることもあり、幼い頃から絵を描くことが好きだった。

 2015年に発達障害があると分かり、「好きな絵をのびのびと描き、才能を伸ばしてあげたい」と幸子さん。自宅リビングの一角にはキャンバスとイーゼルを置き、ミニアトリエとした。莉菜さんはさらに夢中になり、特別支援学級に通う以外のほとんどの時間を、筆を手にスケッチブックやキャンバスに向き合っている。

 昨年、障害者の創作活動などを支援する同協会運営の絵画投稿サイト「アートの輪」があることを知った。グラデーションの星空の下、オオカミの影が浮かび上がって見える絵や、鹿のシルエットの中に森が広がる絵などを「RINA」の名で投稿したところ、国内外から「芸術的ですごい!」「才能があるよ」といった称賛のコメントが寄せられた。

 今年3月、同協会を通し、もの作りに取り組む障害者を支援している通販サイト業者「BTOK」(東京)から商品化の話が持ち掛けられた。投稿したオオカミの絵などがスマホケースのデザインに採用され、既にサイト内で販売されている。

 大型作品にも挑戦しており、昨年9月には障害者や特別な支援を必要とする児童生徒を対象にしたアート作品展「きらりアート展」に40号の作品を応募し大賞に輝いている。個展は来年の開催を目標にしており、投稿サイトでの反響や商品化を励みに一段と創作に励んでいる。

 幸子さんは「親としてこの子の人生に創作活動だけを選択させるのが良いのか迷いもあったけど、今は迷いは晴れている。実際の作品をぜひ見ていただき、たくさんの人に莉菜の作品を好きになっていただきたい」と話している。

福井新聞社