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住宅ローンの「魔法のことば」にご用心 定年近くになると、魔法がとけて馬車がカボチャに戻ります。早く魔法を解く呪文はコレ。

6/22(木) 7:01配信

マネーの達人

今借りている住宅ローンはいつまで返済が続きますか?

住宅ローンの返済額を尋ねると「月〇〇万円くらいです」と即答される方も、「返済が終わるのはいつですか?」と尋ねると口ごもる方が少なくありません。

また、住宅ローンの見積もりを持って相談にお見えになる方の多くが、最終返済日については月々の返済額ほど気にされていないという印象を受けます。

これらは、住宅ローンの説明の際に掛けられる「魔法のことば」が影響しているからではないでしょうか。

今回は、相談事例を紹介しながら、気をつけたい「魔法のことば」とその対処法について紹介したいと思います。

1. 「魔法の言葉」を掛けられていませんか?

「今の家賃が10万円なので、これくらいなら大丈夫だと思います」と住宅ローンの見積もりを見せてくださったTさん。

住宅ローンの借入金額は3000万円。

金利は0.875%の変動金利。返済月額は約8万3千円でした。

マンションの管理費・修繕積立金が合計3万円ですので、購入後の住居費は約11万円となります。

現在の家賃より若干高くなりますが、許容範囲とのことでした。

しかし、ここには落とし穴があります。

Tさん(40歳)に提示された住宅ローンの返済期間は35年になっていました。

Tさんの勤務先の定年年齢は60歳、再雇用制度を利用すれば65歳まで勤務が可能ですが、住宅ローンの返済は75歳まで続くわけです。

住宅ローンの返済計画はAさんの定年の時期と関係なく借入可能期間で作成されていました。

同じ借入金額であれば、返済期間を長く設定することで毎月の返済額は少なくできます。

勿論、Tさんも定年後まで返済が続くことは気づいておられました。

「75歳まで返済が続きますが、その点はいかがですか?」と尋ねると、「繰り上げ返済をすれば大丈夫って言われましたから」とのこと。

「途中で繰上げ返済をすれば大丈夫ですよ。」

「皆さん、残債は退職金で繰上げ返済されますから。」

今、住宅ローン返済中の方の中にもこんな言葉を聞いて安心された方もいらっしゃるのではないでしょうか?

では、その住宅ローンを定年までに返すために

・ 「いつ」「いくら」繰上げ返済をすれば良いのか?

・ その為に繰上げ返済資金として毎月いくら準備が必要なのか?

具体的な目標金額を確認されてはいないのではないでしょうか?

「余裕がある時に」となんとなく納得された方も少なくないように思います。

Tさんも、「そのうち余裕資金ができた時に繰上げ返済すれば良いのだろう」と納得して、定年後15年もローン返済が続くことについて、さほど気にならなくなったようでした。

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最終更新:6/22(木) 7:18
マネーの達人