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【ブラジル】「もぐり」の都市間バス 無許可で自由に営業 安いがリスク大

6/22(木) 2:46配信

サンパウロ新聞

 サンパウロ市内を出発してバイア州エウクリデス・ダ・クニャ市に向かっていたバスがミナス・ジェライス州サリナス市内で横転、11人が死亡し23人が負傷するという事故が19日に起こったが、実はこのバス、当局からの運行許可を得ていないにもかかわらず客を乗せて違法に営業運行をしていた「もぐり」の都市間バスで、運転していた男は事故後に現場から逃走し、捜査当局がその行方を追っている。
 20日付伯メディアによると、サンパウロ市内ではこのような「もぐり営業」のバス少なくとも5路線が、当局の監視をかいくぐって自由に営業を行っているという。テレビ・グローボの取材班は20日朝、同市内中心部のリオ・ブランコ大通りに面したガソリンスタンドの脇で1台の違法営業バスを見つけた。このバスの行き先はブラジル北東部のマラニャン州とピアウイ州の街々で、乗車券はとある店で販売されている。運賃は正規に営業運行している都市間バスよりも安い。例えば、バイア州のフェイラ・デ・サンタナ市までの運賃は220レアルと、チエテ・バスターミナルから出発する正規のバスよりも140レアル安い。
 運賃は安いが、このようなヤミ業者のバスの利用には大きなリスクが伴う。万が一の事故の際には保険による補償などが受けられない。国家陸路輸送庁(ANTT)の監視コーディネーターは「最も重要なのは保険だ。ヤミ業者による旅は保険でカバーされていない。そして他の問題は技術的な検査、点検だ。(ヤミ業者の)バスのコンディション、義務付けられている機器類の状態が問題ないものなのか、それとも不備があるのか、我々は知らない」と話す。
 同取材班はサンパウロ市内中心部のほか、同南部のジャバクアラ・バスターミナルのそば、同北部のチエテ・バスターミナルのそば、そして同東部ブラス地区の商店街でも「もぐり」の都市間バスが営業しているのを確認している。

最終更新:6/22(木) 2:47
サンパウロ新聞