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夏越ごはん 中食・外食に浸透 販売店舗 前年の2倍

6/22(木) 7:01配信

日本農業新聞

 夏の新たな季節食「夏越(なごし)ごはん」の扱いが中食・外食で広がっている。雑穀入りのご飯に夏野菜のかき揚げを載せ、おろしだれをかけた丼で、米穀機構が米の消費拡大を狙って2年前から提案を進めている。飲食店やスーパーなど扱う事業者が増え、今年は提供店舗数が約760と前年の2倍以上に急増している。

 プレナス(福岡市)が運営する和食レストラン「やよい軒」は、夏越ごはんの販売が2年目の今年、提供店舗数を約330店に増やした。昨年、東京都内5店舗で扱い、好評だったことを受けた。

 オクラをかき揚げに入れ、ショウガとだいこんおろしに和風だれをかけるさっぱりとした味わいが特徴。豚しゃぶと合わせた定食(790円)で、今月末まで提供する。同社は「1日に30食以上を販売する店舗もある」と手応えを感じている。

 大手スーパー、マルエツは今年から、総菜商品「夏越ごはん」(429円)の販売に乗り出す。店内で製造し、かき揚げに夏野菜の赤パプリカやニガウリ(ゴーヤー)を使うことで彩りに工夫を凝らす。28~30日の3日間限定で、首都圏の約250店舗で売り込む。夏場に落ち込みがちな弁当総菜の販売てこ入れを狙う。

 「夏越ごはん」は、無病息災を祈る30日の行事「夏越の祓(はらえ)」に合わせた新たな行事食として、米穀機構が2015年から提唱。スーパーや飲食チェーンなどでメニュー採用が広がり、扱う店舗数は昨年の290店から500店近く増えた。インターネット交流サイト(SNS)でアレンジメニューが多く投稿されるなど話題となり、一般家庭での浸透も見られるという。

 同機構は「米は行事食が少ない。夏越ごはんを定着させて、米の消費拡大につなげたい」と期待する。

日本農業新聞

最終更新:6/22(木) 7:01
日本農業新聞