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強風で建物倒壊、農産物も打撃 収穫前ナシやウメ落ちる

6/22(木) 8:42配信

福井新聞ONLINE

 福井県内は21日朝、本州付近に北上した梅雨前線上の低気圧が発達しながら東進、別の低気圧も北陸上空に接近・通過した影響で、嶺南地域を中心に広い範囲で非常に強い風が吹く荒れた天気となった。美浜町で最大瞬間風速31・4メートル、最大風速14・7メートルとともに6月の観測史上最大を記録した。同町で建物1棟が倒壊したほか、若狭町を中心に収穫前のナシやウメが落ちる被害が出た。

 最大瞬間風速は小浜市26・7メートル、勝山市22・5メートル、南越前町今庄19・3メートル、大野市17・6メートルの4地点でも6月の記録を更新した。

 美浜町によると21日午前8時半ごろ、同町佐柿で建物が倒壊していると、付近の住民から町役場に通報があった。建物は10年以上前から使われていなかったとみられ、付近には外壁の一部や建物内にあったごみが散乱した。県危機対策・防災課によると同町ではこのほか、倒木が3件、看板が飛ばされる被害が1件あった。いずれも、けが人や交通への影響はなかった。

 若狭町岩屋のナシ園では、多数が落果した。岩屋梨生産組合の吉田清隆組合長(67)によると、現在栽培している18戸全ての園で被害があり、約3分の2の実が落ちた園もあった。吉田組合長の園では約3千個が落果し、「この時期にこれだけの被害は近年なかった。今年は雪による枝折れの被害もあり、今後台風のシーズンもあるので先行きが不安」と肩を落とした。

 県生産振興課によると、嶺南全域でウメも落果し、生産量全体の3~4%に当たる三十数トンに被害が出たとみられる。

 JR西日本金沢支社によると、強風のため小浜線の粟野―小浜駅間で一時運転を見合わせ、一部列車に最大約45分の遅れが出た。

福井新聞社