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マイクロソフトでメール以上に使われているツール「Power BI」とは

6/22(木) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

2014年、サティア・ナデラ氏がマイクロソフトのCEOに就任した後、最初にリリースした製品が「Power BI」と呼ばれるツールだった。そしてこのツールは他の誰よりも、ナデラ氏にとって必要不可欠なものになった。なぜなら、ナデラ氏はPower BIを使って、マイクロソフトを舵取りしているから。

【画像】同社のデータ・インサイト・サミットで語る、Power BIの責任者ジェームス・フィリップス(James Phillips)氏。

Power BIのコンセプトはシンプルだ。エクセルから会計システム、セールスフォースやオラクルなどのソフトウエアまで、どんなデータもチャートやグラフに変換し、今この瞬間、会社がどうなっているかを教えてくれる。

6月12日、シアトルで開催された同社のデータ・インサイト・サミットにおいて、同社バイスプレジデント兼Power BIの責任者ジェームス・フィリップス(James Phillips)氏は「Power BI Premium」のリリースを発表した。大企業にも対応可能なハイエンドツールだ。同氏は、マイクロソフトが力を入れているPower BIを、より多くの人に使ってもらうことが目標だと語った。

「Power BIはマイクロソフトの社内ではOffice 365のメールよりも広く使われている。もはやPower BIは仕事に欠かせない」

野火のように広がっている

ナデラ氏が最大の愛用者となっているPower BIは、マイクロソフトの社内でも「野火のように」広がっているとフィリップス氏。

同氏の言葉を借りると、マイクロソフト社内でPower BIが起動していないPCを見つけることはできない。

「我々は全ての業務にPower BIを活用している。CEOのサティアを筆頭に全員だ」

ナデラ氏の右腕で、クラウド部門を統括するスコット・ガスリー(Scott Guthrie)氏は、出社するとまずPower BIをチェックし、同社のクラウドビジネスの状況を確認する。CFOのエイミー・フッド(Amy Hood)氏は1580億ドル(約17兆円)に上る同社の資産をPower BIで管理している。Surfaceのハードウエアチームはサプライチェーンのチェックに使い、Office部門はアクティブユーザーの状況確認に使っている。カスタマーサービス部門もPower BIを活用し、問題の解決状況を管理している。

マイクロソフトがこれほどまでにPower BIを使っているという事実は、実は同社の営業努力の賜物だとフィリップス氏は語った。同氏は最近ビル・ゲイツ氏に対して行った2時間のPower BIの進捗報告ミーティングを振り返り、ゲイツ氏に一般的な使い方ではなく、彼自身がいかにPower BIを使用しているかを見せ、そのインパクトの大きさを伝えた。

「彼はとても気に入ってくれた。Power BIの大ファンになった」とフィリップス氏は語った。

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最終更新:6/22(木) 12:10
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