ここから本文です

「ヒアリ」監視態勢強化 八戸、久慈港で緊急調査

6/22(木) 12:03配信

デーリー東北新聞社

 強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が神戸港のコンテナヤードから見つかったことを受け、国際物流拠点の八戸港や久慈港でも緊急調査が実施され、港湾関係者が警戒を強めている。両港でヒアリは確認されていないものの、管理者である青森、岩手両県は監視態勢を整え、港湾の安全性確保に万全を期す構えだ。

 ヒアリは、中国・広州市から神戸港に届いたコンテナ内から5月26日に国内で初めて発見され、6月16日には同港のコンテナヤードでも新たに見つかった。

 国土交通省は、全国の主要港湾を管理する地方自治体などに対し、同港にヒアリを運んだとみられる同市から送られた貨物や取り扱った場所を調べ、ヒアリを発見した場合は通報するよう要請している。

 青森県は同省の要請を受け、八戸港に陸揚げされたり、経由したりした貨物がないかを調査中。20日には同港のコンテナヤードで目視による現地調査に着手し、同港管理所の職員がコンテナの置かれた通路などをチェックした。

 調査は22、23日も継続し、広さ約6・6ヘクタールのヤードを一通り確認する予定。荷役業者の八戸港湾運送(八戸市)にも協力を呼び掛け、ヒアリを見つけたら県に報告するように求めた。

 今後は定期巡回でも調査を実施する。同港管理所の工藤康正所長は取材に対し「見回りを強化してヒアリがいないことをしっかりと確認し、八戸港の安全性をアピールしていきたい」と強調した。

 久慈港は外航コンテナ定期航路はないが、昨年から野田村の木質バイオマス発電所で使用する燃料のパームヤシ殻を、インドネシアやマレーシアの各港から輸入、荷揚げしている。

 管理者である岩手県の県北広域振興局土木部管理課は、定期的な港湾パトロールを展開。同省の通知を受け、20日に巡回した際に異常は見られなかった。

デーリー東北新聞社