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『ヘンリー・フール』3部作が観られる! ハル・ハートリー監督、クラウドファンディング実施

6/22(木) 15:30配信

ぴあ映画生活

ニューヨークのインディペンデント映画界を代表する映画作家、ハル・ハートリー。1992年のタイム誌では、「映画界の最もスマートな新たなるアウトロー」と評されるなど、独特のセンスに裏打ちされた作品群が、世界中の映画祭で高く評価されている。そんなハートリーが、この度、クラウドファンディングサービスKickstarterにて『ヘンリー・フール』3部作のDVD及びBlu-ray BOXセットのプリセール募集を開始した。

『ヘンリー・フール』3部作 写真

BOXセットは高い評価を得た『ヘンリー・フール』(1997)、『フェイ・グリム』(2006)、『ネッド・ライフル』(2014)の3作品で構成される。3作品は、三世代にわたる同じ登場人物たちを主人公に、変わりゆく世界の中での変化や成長を描いた野心作だ。

ハートリーは、1990年代半ばからデジタルメディアに着目したパイオニアであり、時代に先駆けてインターネットをツールとして活用してきた。Kickstarterのようなクラウドファンディングサービスによって、観客のニーズと配給をダイレクトに結びつける試みに成功し、新しい製作の在り方を確立した作家だ。

「かつては資金を集めた後に映画を作って、それから宣伝活動に回っていたものですが、今では資金集めと同時に宣伝ができるようになりました」とハートリーは語る。2011年にハートリーは初めてKickstarterを利用して、監督作『はなしかわって』の配給費用4万USドルを募集。DVD、Blu-ray、サウンドトラックCDの事前予約と引き換えに目標額をはるかに上回る6万5千ドルを集め、同作は2012年のヴェネチア映画祭でプレミア上映を果たした。

ハートリーは世界中のファンと繋がることで自身の手で作品を供給できると確信を強め、2013年にも『ネッド・ライフル』の製作費38万5千ドルをクラウドファンディングで集めることに成功。「(クラウドファンディングを通じて)僕の映画のファン層が実際に存在しているんだと気付くことができました。そしてファンの多くが、作品を彼らの言語の字幕付きで観たいと望んでくれていたんです」

今回の狙いは3作品すべてに5種類の字幕を付けること。ハートリー作品は英語圏以外でも多くの国で上映されており、英語以外にスペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語の字幕を採用する予定だ。ハートリーは今回の『ヘンリー・フール』3部作を『ハル・ハートリー・コレクション』の第一弾として位置付けており、14本の監督作をHD画質、5カ国語字幕付きでソフト化し、自身のウェブサイト(halhartley.com)を通じて半年から一年ごとに新しいセットをリリースする計画だ。「Kickstarterのおかげで観客とダイレクトに繋がる効果的な方法を手に入れることができました。自分が届けたい形で作品を届けることができるようになって、僕自身もより満足感が得られるんです」

今回のクラウドファンディングが目標額に達しなくても、日本から100USドル以上の申込みが100件を超えれば日本語字幕が作成されるという。ハートリーも「日本のファンに届けるために、少なくとも100人の出資を募りたい」と語っているだけに、この機会に是非チェックしてほしい。

※クラウドファンディングは、資金調達のためにインターネットなどを通して企画内容と必要な金額を提示し広く支援を呼びかける手法。

クラウドファンディング概要
目標額:100,000USドル ※締切後に目標額に達しなければ全額返金
申し込み期間:6月13日から7月12日(水)予定
商品の発送:11月頃予定

最終更新:6/22(木) 15:30
ぴあ映画生活