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メルセデス、10日間に渡る調査の末にモナコ不振の原因は「長いホイールベースではない」と結論

6/22(木) 19:31配信

motorsport.com 日本版

 2017年序盤でフェラーリと優勝争いを繰り広げているメルセデス。しかし先月行われたモナコGPでは特に苦戦し、レース後にその原因を分析した結果、参戦車両の中で最も長いホイールベースが不振の原因のひとつであったことを挙げていた。

F1カナダGP決勝のリザルト

 しかしその後も、10日間24時間に渡るシフト制で詳しい調査を行った末、メルセデスが最終的な結論として出したのは、長いホイールベースがチャンピオンシップにおいて悪影響を及ぼしている訳ではないということだった。むしろ今後のハイスピードサーキットでは長いホイールベースが有利に働くと分析しており、これまでホイールベースが長かったことによって被っていたデメリットを、カバーできるだけのメリットがあるとメルセデスは結論づけている。

 メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウルフは、次のように説明した。

「18ヵ月前、我々はホイールベースが短いクルマより、長いクルマの方が高性能で多くのダウンフォースを生み出すと考えていた」

「新しい規制によって、幅広いタイヤを履くことになり、さらにサスペンションの負荷が増えることになった。我々はそのコンセプトに沿った。そして、現在最もホイールベースの長いクルマで参戦している」

「コース幅の狭いサーキットでは不利になるかもしれないが、高速サーキットで得られるメリットと突き合わせてみれば、デメリットの方が小さくなる」

「全20レースの中で勝っていくためにも妥協点が必要だ。ただ1レースで最適化できなかったまでだ」

「過去を振り返れば、モナコのようなコース幅の狭いサーキットだけで非常に競争力のあったチームがあったし、反対にモンツァやスパを得意とするチームもあった。つまり妥協なのだ。これまでのところ、我々は過去数年間で最も良い仕事ができていると自負している」

セットアップが肝

 モナコGPで表彰台入りを逃したメルセデスのバルテリ・ボッタスは、クルマのサイズが問題になったのではなく原因はセットアップにあったのだと語る。

「クルマのホイールベースは、おそらくほとんど影響を及ばさなかったと思う」

「チームはシミュレーションと分析を行って、結局ホイールベースが問題の元凶ではなかったと証明している。むしろ問題だったのはセットアップだ」

「僕たちは自分たちが抱えた問題から学んだんだ。そして、おそらくセットアップするのに苦労しただけだったんだと思う。あとフェラーリにとって有利なトラックのひとつでもあった」

「彼らは僕たちよりもモナコで良いバランスを見つけたようだ。ドライバーも良いバランスを持っているクルマに乗っていれば、自信を持って周回することができるだろう。その要因も大きな違いを生む」

 ボッタスはメルセデスW08が正しいセットアップを見つけることができれば、最速のクルマになると確信している。現在問題となっているのは、チームが良いセットアップをシリーズを通じて見つけ出せる方法がわからないということのようだ。

「W08はとても繊細なんだ。マシン的にもエアロ的にもね」

「これまでも細部までセットアップを行なってきた。それが正しければグリッド上でもっとも速いクルマになる。もしそのセットアップが外れてしまったら、かなりトリッキーなクルマになってしまう」

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