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「見えない」格差、気づいてますか? 10万人以上がアクセスできなかった「重大情報」

6/22(木) 20:23配信

BuzzFeed Japan

目が全く見えないか、見えてもごくわずかである視覚障害者たちもまた、インターネットを介して情報を得ている。彼らがサイト上で自分の位置を把握するために使うのが、画面読み上げソフト。しかし、このソフトでは、選挙公報を読み上げることができないという。「国民としてカウントされていないのかと感じる」という当事者、そして、それを解消するための試みを取材した。【BuzzFeed Japan / 朽木誠一郎】

「ネットなくして生活が成り立たないのは、私たちも同じなんです」筆者にそう話すのは、瀬戸洋平さん。現在36歳の男性で、視覚障害がある。

“両眼の視力の和が0.01以下”が基準の視覚障害1級を持つ人は、全国に10万人以上いるとされる。目が全く見えないか、見えてもごくわずかであるこの人たちもまた、インターネットを介して情報を得ている。

2012年に発表された総務省の調査結果によれば、視覚障害者のインターネット利用率は91.7%だ。自分の生活にどれほどネットが浸透しているか考えてみれば、当たり前とも思える。しかし、どうやって?

視覚障害のある人たちは、その多くが合成音声による画面読み上げソフトを使っている。読み上げソフトは、ウェブサイト上で利用者がカーソルを合わせたところのテキストを読み上げる。リンクがあれば「リンク」と読む。

ソフトにもよるが、例えばBuzzFeedのトップページで左上からカーソルを合わせて読み上げていくとすれば、「バズフィード リンク ニュース リンク 記事タイトルA リンク 記事タイトルB リンク……」となる。

パソコンを操作していて、突然、画面が真っ暗になったときのことを思い出してほしい。仕事中ならお手上げだが、視覚障害がある人にとっては、この状態がずっと続くのだ。瀬戸さんは言う。

「私たちは読み上げの音声だけを頼りに、自分がサイト上のどこにいるのかを把握します。だから、いろいろな画像や広告があるサイトだと、迷子になりやすいのです」

電気が点いていない家の中で、つまづいたり、何かを踏んだりしてしまうように、サイト上で「迷子」になる。それだけでも筆者にとっては新しい気づきだったが、「練習すれば大体のサイトは閲覧できるようになる」(瀬戸さん)

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最終更新:6/22(木) 20:23
BuzzFeed Japan