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マダニ、ハネカクシ、カミキリモドキ…、屋内外で注意すべき“夏の害虫”

6/22(木) 18:00配信

AbemaTIMES

 5月、中国から神戸港に到着したコンテナの中で、強い毒を持つ外来種のアリ「ヒアリ」が大量に見つかったことを受け、6月に環境省や神戸市が周辺を調査。結果、コンテナ置き場の塗装の亀裂部分から約100匹のヒアリが見つかった。

 見つかったヒアリの体長は約2.5mm~6mmほどで、刺されると激しい痛みや発熱などを引き起こし、体質によってはアレルギー性のショックで死亡する恐れもある。

 このヒアリの分布は1940年代以降、北米大陸に拡大していき、さらにオーストラリアや中国などに広がっていったという。

 海外でヒアリに刺された経験がある九州大学決断科学センター・村上貴弘准教授は、「(最初に刺されたのは)テキサス、台湾、フロリダ、パナマ、ベネズエラ、アルゼンチン。台湾で刺された時は呼吸が荒くなり、発汗、けいれん、あと頭痛と吐き気があった」と症状を語る。

 環境省によれば、最初に日本で確認されたヒアリは、中国・広州市からのコンテナで見つかった。積み出す際に入った可能性が高いそうだ。

 神戸市はヒアリ対策本部を設置し、ヒアリを発見しても触らないように呼びかけている。

■ヒアリは「世界の侵略的外来種ワースト100」に該当

 赤茶色の体が特徴のヒアリ(火蟻)は、原産は南米中部だが、徐々に分布を広げ生息地を拡大している。強い毒を持っており、その症状は軽度だと「刺された部位の痛みやかゆみ」だが、中度は「じんましん」、重度は「呼吸困難・血圧低下・意識障害」、そして最悪の場合だと、アナフィラキシーによって生命の危険も伴う。

 対処方法としては、刺された直後20~30分は安静にして、体調の変化に注意し、容態が急変したら病院へ受診すること。症状は急速に進むことが多いという。

 ヒアリは、国際自然保護連合が定める「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれている。侵略的外来種とは、「地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かす恐れのあるもの」を意味する。カミツキガメやウシガエルも侵略的外来種の一種だ。

 ヒアリは日本に定着していないが、気候の変化などで定着してしまった侵略的外来種は多くいる。

 その一種が、「ツマアカスズメバチ」だ。体長20mm~30mm前後で、主に中国や東南アジアに生息する。高い位置に巣を作るのが特徴で、在来のスズメバチよりも大きな巣を作る。スズメバチ同様、人への刺傷被害をもたらす危険性があるほか、ミツバチを捕食することで知られており、養蜂や受粉への被害もある。

 「セアカゴケグモ」も侵略的外来種だ。名前の通り背中が赤いのが特徴で、1995年に大阪で見つかって以来、日本に定着した。毒を持っていて、噛まれると腫れて赤くなり、痛みが全身に広がっていく。福岡では公園の遊具に注意書きがあったり、2014年には、大阪にある小学校のプールで女子児童が噛まれたりするなど、日本に広く分布する身近な外来種となっている。

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最終更新:6/22(木) 18:00
AbemaTIMES