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専門家の見解は ライチョウのひなはなぜ死んだ?/富山

6/22(木) 22:22配信

チューリップテレビ

 今回の人工繁殖事業で21日、富山市ファミリーパークでライチョウの『ひな』1羽が死にました。
 現在、病理検査で原因の究明が進められていますが『ひな』はなぜ死んだのか、専門家の見解を聞きました。

 ファミリーパークによりますと今月17日にふ化したライチョウの『ひな』2羽のうち1羽が21日の午後2時半ごろに死んでいるのが確認されました。
 地球温暖化の影響でキツネやカラスなど天敵に生息地を脅かされ、近い将来、絶滅の恐れが指摘されているニホンライチョウ。
 ファミリーパークでは2015年度から環境省の保護事業で人工繁殖に取り組んでいます。
 これまでこの事業では、野生の卵を採取し、人の管理のもとでふ化させることに成功していましたが、人工飼育された親鳥が産んだ卵から『ひな』がふ化したのは今回が初めて。
 事業全体にとっても大きな節目でした。

 「富山県民にとってみれば、特別な思い入れのある鳥ですので、本当に嬉しく思っている」「すみません」(石原園長)

 待望の『ひな』はなぜ死んでしまったのでしょうか。
 死因はまだ明らかになっていませんが、ファミリーパークの石原園長は、死んだ『ひな』はこれまでの『ひな』と比べある違いがあったと話します。

 「もともと生まれてきた段階で体重が、過去2年に生まれたライチョウと比べて少し少なかった。過去最低の体重だった。これはちょっと危ないと」(石原園長)

 これまでこの事業で生まれた『ひな』のふ化したときの平均体重が18.3グラムなのに対し、死んだ『ひな』は15.6グラム。
 およそ3グラム軽かったのです。
 ニホンライチョウの遺伝子研究に詳しい専門家は、卵の段階で栄養が不足していた可能性を指摘します。
 「他の個体より何グラムか小さいということは、栄養面で足りないということが卵の段階であったのかもしれない。今回産んだ卵の数がずいぶん自然界と違う。自然界では5、6個で、多くても8個のところを今回10いくつ産んだと。卵が多くなればなるほど、一個当たりの栄養が少なくなる恐れがある」(富山大学・山崎裕治准教授)

 ただ、残されたもう1羽の『ひな』は、順調に生育していてファミリーパークでは今回の死因を究明し今後の飼育にいかしたいとしています。

チューリップテレビ