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韓国内で発見された北朝鮮無人機、航続距離が3年前より倍増

6/22(木) 16:02配信

ハンギョレ新聞

国防部「時速90キロメートルで490キロメートル飛行」 チェコエンジンにカナダ操縦ボード… 多国籍部品で製作したのが明らかに

 最近、江原道麟蹄(インジェ)で発見された北朝鮮の無人機は韓国をはじめ日本やチェコ、カナダ、米国など多国的部品で作られたのことが明らかになった。

 国防部は21日、無人機に対する科学的調査の結果「エンジンは、チェコの『ロットモーター』の『50V2』(50cc2気筒2行程式)であることが確認された」と発表した。また、飛行操縦コンピュータ用の自動操縦ボードにはカナダの「マイクロパイロット」のMP2028が、通信モジュールにはスイスの「ユー・ブロックス」のGPS(衛星航法システム)受信機と米国の「トリンブル」社のGPSアンテナが使用された。翼などを動かすサーボ駆動装置は韓国の「ハイテクRCD」の製品6個が、近距離の手動操縦用のRC受信機には日本の「双葉」のR6208SBが、カメラには日本の「ソニー」のA7Rが使われた。国防部は、これらの部品のほとんどが2014年に白ニョン島(ペンニョンド)で発見された無人機の部品と同じものだと明らかにした。同日の調査結果を発表した国防科学研究所のキム・ジョンソン航空技術研究本部長は「今回の無人機は、白ニョン島の無人機よりも燃料タンクが2倍の大きさになっており、航続距離も倍増したものと推定される」と話した。

 今回の無人機が墜落したのは、先月2日であることが確認された。今月9日に発見されるまで、1カ月以上かかった。無人機は北朝鮮の金剛郡(クムガングン)から発進し、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備地域の慶尚北道星州(ソンジュ)まで266キロメートルを飛行した後、回航して224キロメートル進んだ地点で墜落した。飛行高度は2.4キロメートル、速度は時速90キロメートルだった。

 今回の墜落はエンジンの異常によるものと調査された。キム・ジョンソン本部長は「燃料供給量に比べ、出力が出ておらず、燃料消耗量が増えたため、飛行距離が減った」と話した。無人機は5時間30分間にわたり飛行しながら555枚の写真を撮った。

 一部で提起する無人機による生物・化学兵器攻撃はそれほど脅威的でないものと評価された。同日の発表に同席した軍当局者は「今回の無人機に4~5キロほどの化学物質が載せられるが、空中で散布された場合、風に飛ばされ、目がちくっとする程度であり、自爆攻撃を行った場合は該当地域が部分的に汚染されるだろう」と話した。また、生物兵器については「北朝鮮が13種保有しているが、炭そ菌を除いては、大気に露出されれば、紫外線で死滅する。炭そ菌も胞子の形で兵器化する技術は米国とロシアぐらいだけが保有している。北朝鮮が現在、そのような技術を持っている証拠はない」と説明した。

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:6/22(木) 16:02
ハンギョレ新聞