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ミューズ/サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ、北米ツアーのアトランタ公演ライブレポートが到着

6/22(木) 15:30配信

Billboard Japan

 北米ツアーを開催中のミューズが、サーティー・セカンズ・トゥ・マーズを迎えて、6月6日に米ジョージア州アトランタ レイクウッド・アンフィシアターにて公演を行った。

ミューズ ライブ写真(全21枚)

 会場はアトランタのダウンタウンから車で10分ほどにある19,000人近くを収容する野外コンサートアリーナ。ステージと7,000席の座席には屋根があり、その後ろに席なし屋根無しの芝生エリアがある。この日はソールドアウトというだけあって、巨大なパーキングも満車。入場ゲートは、テロ対策のため厳重なセキュリティでカバンの中身1つ1つをチェックさせられていた。ゲートを通り抜けて会場内に入ると、大きなグッズ売り場が2つとフード&ドリンクの売り場が並ぶ。グッズ売り場にはそれぞれ長蛇の列がなしており、開演前に購入したミューズのTシャツを着るファンが多く目立つ。グッズの種類も他のアーティストのライブよりはるかに多く販売されていた。

<サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ(30 Seconds to Mars)>
 
 大きなサングラスにパープルのマントを羽織ってフロントマンのジャレッド・レトが登場。スクリーンで見る青白い彼とは打って変わって、体重を増やしいささかマッチョな体型でロングヘアに無精髭とまるで別人のよう。怒りにも似た表情で何度も拳を突き上げ観客を煽る。のっけからステージ前方でスモークが噴射し観客大興奮。ドラムのシャノンがステッキを高く掲げ合図を取ると「アップ・イン・ディ・エア」で幕を開けた。

 「ディス・イズ・ウォー」「キングス・アンド・クィーンズ」の後、ジャレッドがステージを降りて客席中央に設けられた小さなお立ち台に立ち、「ザ・キル」のイントロがアコースティックバージョンで始まった。「みんなも一緒に」とジャレッドが言う。後方の芝生席にいてそれまでブランケットに座り穏やかに観ていた観客も近くに駆け寄ってくる。“カム・ブレイク・ミー・ダウン”の歌詞のところでは観客にマイクを渡し、観客だけで大合唱。その間、ジャレッドは近くにいたファンの手を取り会場全体を見回す。シャノンがドラムを連打し、アコースティック調が一転激しく突き上げるような曲に。その後ジャレッドはゆっくり歩み出し、観客と握手をしながらステージに戻っていった。

 メタリカの「エンター・サンドマン」のカバーの後、マンチェスターアリーナのアリアナ・グランデのショウで起きた爆発事故の犠牲者に対して、テレビクルーにメッセージを録音したジャレッド。マイクがオフになっていたので何を伝えたのかは分からなかったが、その後マンチェスターにエールを送ろうと携帯のライトを灯し「ピース! マンチェスター!」と呼びかけた。ジャレッドはアトランタのファンがえらく気に入った様子で、何度も「アトランタ最高だぜ! すぐ戻ってくるよ。本当にすぐ戻って来るから!」と連呼していた。

<ミューズ(MUSE)>

 フォトピットは閉鎖され、PA前の通路も閉鎖。異例の会場セッティングかつセキュリティの人数の多さ、観客の歓声の大きさに驚きつつ彼らの出番を待つ。予定開演時間を10分ほど過ぎた頃、照明が暗転。ステージセットに何本も立ち並ぶLEDの柱から青い星のような画像が映し出されると、ドラムのドムとベースのクリスが登場。クリスのベースがLCDでセットと同じように青く光っている。2人の登場から少し遅れて真打マシュー・ベラミーの登場だ。おなじみの光るシェードサングラスに光るギターを持って登場。彼の登場に合わせバックのLCDが赤く炎のような映像が映し出され幕を開けた。

 マシューの「ストックホルム・シンドローム」の超絶ギタープレイに観客は必死で食らいついていく。彼はプログレッシブで陰鬱なギターから、ジャックを抜きノイズを出したかと思えば、技巧派なプレイをする。そしてハイパワー&ハイトーンの美しいボーカルにファンがうっとりしていると、ステージ前方と中央からスモークが噴射され一気に興奮の渦に引き戻される。ドラムのドムが乱打系のフィルを連発し、ベースのクリスがそれに合わせベースラインで応戦する。そこへマシューがドラムセットの後ろから登場し、その脅威的なギターパフォーマンスがステージセットのLEDに映し出され、炎にも似た映像がさらに観客の興奮を誘う。3人の音圧が観客のボルテージをフルに変換し、バンドと観客が四者一体となって凄まじい興奮のエネルギーを会場全体に放出する。

 「ヒステリア」ではイントロにAC/DCの「バック・イン・ブラック」のリフを、「スーパー・マッシブ・ブラック・ホール」ではジミ・ヘンドリックスの「ブードゥー・チャイルド」のイントロを用いて観客は感嘆のどよめきを洩らす。「スターライト」ではジェットスモークに、紙吹雪、紙テープがステージ前方と中央から放出しまくるハデな演出で、観客の興奮を最高潮まで引き上げる。

 ラストの「ナイツ・オブ・サイドニア」では、マシューがギターネックを機関銃のように会場に向けると、地鳴りのような歓声があがり、バックのLEDはドラムに合わせ光り、マシューの超高音ボーカルに合わせ観客が拳を突き上げる。今度はマシューの超絶ギタープレイのギターのボディのアップが高速で映し出された後、歌詞が映し出されると同時に会場のあちらこちらからレーザービームが放たれ観客は狂喜乱舞とも取れる大興奮状態でシンガロングにジャンプ。マシューとクリスの早弾きにドムのドラムロール。アンコール含め計19曲を演奏。彼らの洗練された超絶プレイとステージ演出、そして観客の大歓声はアトランタのうだるような暑さと湿度をすっかり忘れさせてくれた。


◎MUSE Set List
01.Dig Down
02.Psycho
03.Interlude
04.Hysteria
05.Resistance
06.Plug In Baby
07.The 2nd Law : Isolated System
08.The Handler
09.Supermassive Black Hole
10. New Kind of Kick
11. Madness
12. Dead Inside
13. Munich Jam
14. Starlight
15. Time Is Running Out
16. Mercy
17. The Globalist
18. Uprising
19. Knights of Cydonia

◎リリース情報
ミューズ 最新シングル『Dig Down / ディッグ・ダウン』
配信限定発売中

最終更新:6/22(木) 15:30
Billboard Japan