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竜松山城跡の城郭図作成 和歌山市の野田さん

6/22(木) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山城郭調査研究会会長代行の野田理さん(63)=和歌山市=が、和歌山県上富田町市ノ瀬にある竜松山城跡(標高102メートル)の城郭図を新たに作った。本丸(主郭)や二の丸(副郭)の跡が残る現地をくまなく探索し、室町時代に築かれたといわれる城郭の再現に努めた。

 竜松山城跡は本丸を頂点に二の丸が取り巻き、防御の要である空堀群が南北にある構造。現在、本丸跡や二の丸跡にはサクラの木が植えられ、本丸跡には山本氏の顕彰碑が立つ。明治の大水害で城の石垣がほとんど持ち出されたが、本丸や二の丸の形状が残り、高さ2メートルほどの土塁、空堀の跡も残っている。

 野田さんは、1947年と76年に撮影された航空写真や証言、現地での調査を基に作図した。これまでの城郭図に記されておらず、いまは畑地になっている横堀の長さや、途中で切れている土塁の本来の形を推定し、虎口(出入り口)や犬走りなどの位置も合わせて記した。

 市ノ瀬地区では今後、竜松山城郭を史跡や公園として整備し、保存しようと地元住民が計画している。

 野田さんは「湯川氏らと並んで室町幕府の奉公衆だった山本氏の拠点にふさわしい大きな城で、里山の割には主要な部分の遺構が数多く残っている。この城郭図を保存の役に立ててほしい」と話している。

最終更新:6/22(木) 17:00
紀伊民報