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2017年後半の為替見通し:ドル一段と苦戦か、1ドル=100円予想も

6/22(木) 9:55配信

Bloomberg

トランプ米大統領就任の余波、そして、欧州の政治イベントや米国の2回の利上げを乗り越えた2017年前半の為替相場。年後半の相場のテーマは主要国の金融緩和からの出口政策となりそうだが、市場関係者が語るシナリオから浮かび上がるのは、ドルが引き続き苦戦する姿だ。「年後半はドルが恐らく一番弱い」。JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉為替調査部長は、日欧の金融政策がすでに正常化の課程にある米国と同じ方向に向かう見通しを背景に、「対ドルでユーロと円は上昇しやすい状況になってくる」とし、年末に1ユーロ=1.15ドル、1ドル=105円までドル安が進むとみている。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は今月、年内あと1回、来年3回の利上げ見通しを維持し、4兆5000億ドルに上る保有証券の縮小計画の詳細を明らかにした。欧州中央銀行(ECB)はフォワードガイダンスから利下げの可能性を示唆する文言を削除した。

ドルは主要10通貨全てに対して年初から下落。トランプ大統領の政策実行力に対する懸念や米国債利回りの伸び悩みなどが背景だ。ブルームバーグ・ドルスポット指数は年初来5.3%安。ユーロは対ドルで6.2%高と上昇率トップ。円も5.1%上昇している。HSBC証券は、年末に対円で100円まで、対ユーロで1.20ドルまでドル安が進むと予想。米金融当局が債券再投資の縮小を10月から徐々に進める一方、次回利上げは12月まで実施せず、来年の利上げは1回にとどまると予測する。

同証マクロ経済戦略部の城田修司部長は、FOMCメンバーの想定よりもかなり緩やかな利上げになることをマーケットが織り込むことで、ドル安に振れやすくなると説明。ECBについては、9月に来年3月までの資産購入の延長と購入額の減額を発表するとみており、出口政策を「市場はまだ100%織り込んでいない」と指摘する。

日本銀行は先週の会合で長期国債保有残高の増加のめどを年約80兆円とする文言を残したが、実際の買い入れペースは年換算で50兆円程度と80兆円を下回っている。三菱東京UFJ銀行のグローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、年初118円台だったドル・円が110円付近と、「ドル高・円安にいきにくくなっているのは、密やかなテーパリングが随分効いていると思う」と話す。

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最終更新:6/22(木) 13:33
Bloomberg