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大井川・天竜川で水不足続く 安倍川は「瀬切れ」解消

6/23(金) 8:15配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 梅雨前線上を通過した低気圧が静岡県内の広範囲にもたらした21日の大雨で、安倍川で続いていた河道が途切れる「瀬切れ」は22日までに解消したが、水不足に悩む大井川と天竜川のダム貯水率は微増にとどまった。前線は再び南下して今後数日の天気予報には晴れマークが並ぶ。利水関係者は引き続きの節水を呼び掛けている。

 21日の降水量は静岡市駿河区と清水区、菊川市などで200ミリを超え、浜松市中区でも182ミリを記録した。静岡市を流れる安倍川では、11日から藁科川との合流点の上流2キロ程度の範囲で瀬切れが起きていたが、干上がった河原に水が戻った。安倍藁科川漁協の伊久美正男組合長は「大雨で洗われた川底に新しいコケが生え、アユの生育環境が改善する。危機的状況は脱した」と胸をなで下ろした。

 一方、平野部と比べて山間地の降水量は少なく、大井川と天竜川の水がめを潤すには足りなかった。降雨後の22日の貯水率は、大井川の井川・畑薙第1ダム32%(前日比4ポイント増)、天竜川の佐久間ダム33・4%(同7・2ポイント増)で、いずれも平年の5割程度。二つの水系で実施中の上水道5%、工業・農業用水10%の取水制限は解除されなかった。県水利用課の木下雅公課長は「乾燥状態だった山肌に染み込んだ水分量も多かったのでは」と分析した上で、「風呂の残り湯を洗濯に使うなど、一般家庭も節水に心掛けてほしい」と訴える。

 東海地方の今後1カ月間の降水量は平年並みか多いという予報。平年の梅雨明けは7月21日ごろで、静岡地方気象台の安部英一気象情報官は「後半は梅雨らしい天候になるのでは。帳尻を合わせるように大雨が続く場合もあるので、防災気象情報には注意が必要」と指摘した。

静岡新聞社