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地元の宝、歌い継ぐ 磯節保存会、大洗で道場

6/23(金) 7:00配信

茨城新聞クロスアイ

日本三大民謡に数えられ、大洗が発祥地の一つとされる「磯節」を広めようと、地元の保存会が大洗町で「磯節道場」を開いている。稽古を通し、磯節に親しんでもらうとともに、減り続けているという歌い手を増やすのが狙い。「大洗の財産として、少しでも興味を持ってほしい」との願いを込め、町内で歌声を響かせている。

「磯で名所は大洗さまよ。松が見えますほのぼのと」-。

21日午後、同町大貫町の大貫商店街にある空き店舗から独特の節回しが特徴の磯節が聞こえてくる。今年4月から始まった「磯節道場」の稽古だ。初心者も参加している。

主催は大洗本場磯節保存会(会長・小谷隆亮町長)。同会副会長の川上一潮(本名・一美)さん(82)が“師範”を務める。川上さんがお手本を示し、音程のアドバイスを送りながら、参加者で斉唱。通り掛かる人に聞いてもらえるようにと、シャッターは開けておくのが特徴だ。

磯節は本県を代表する民謡。特徴的な節回しにしなやかな踊り、三味線や尺八、太鼓で場を盛り上げる。川上さんによると、近年は歌い手が減少しているという。毎年2月に同町や水戸市などで日本一を競う磯節全国大会が開かれている。

こうした状況を踏まえ、同会は町内の空き店舗を無償で借り入れ、磯節道場を開設した。川上さんは「磯節には、他の唄にはない節回しがあるのが魅力。地元の宝として発祥地から多くの人に広めたい」と力を込めた。

磯節道場は参加無料で、毎月第3水曜午後1時半から開催。問い合わせは同会事務局の町商工観光課(電)029(267)5111。

(鈴木剛史)

茨城新聞社