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【台湾】国発基金の創新ファンド、如興増資引き受け

6/23(金) 11:30配信

NNA

 政府系ファンドの国家発展基金(国発基金)がイノベーションを促し産業規模の拡大と高度化を支援する目的で設立した「産業創新転型基金」はこのほど、デニム製品受託製造大手・如興(ルーシン)の増資を引き受ける方針を決定した。如興は、中国に本部を置く同業の持ち株会社、玖地集団(JDユナイテッドホールディングス)を買収する予定で、同基金は資金面で如興を支援する形となる。
 22日付経済日報が伝えた。産業創新転型基金は如興が発行する普通株8,000万株を買い入れ、同社への投資額は14億8,800万台湾元(約54億2,500万円)となる。国発基金は今回の出資について、資金を得た如興が買収を行うことで「原料や製品の価格をめぐる如興の交渉力強化」「固定費の低下」「規模の拡大による競争力向上」の3点で優位に立てると説明した。また、買収を通じて如興が経営規模を拡大すれば、世界ブランドのデニムジーンズを受託製造している同社の生産自動化や製品設計、研究開発(R&D)などの強化につながり、台湾アパレル産業のサプライチェーン構築に役立つとの見方も示した。
 国発基金が2016年、1,000億元の予算を計上して設立した産業創新転型基金はこれまでに、4件の投資申請を受けた。この中で、如興の増資引き受けは基金初の投資案件となった。如興への資金の払い込みは既に実施済みという。国発基金は産業創新転型基金について「中小企業を中心に、高度化に向け転換を図る企業への投資を行う目的に特化している」と説明。事業や組織体の転換を図る企業であれば、事業規模に関わらず投資対象として検討していく考えを強調している。

最終更新:6/23(金) 11:30
NNA