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中高年は懐かしい 10年ぶり復活の「aiwa」は売れるのか?

6/23(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

〈お~、懐かしい〉

 1980、90年代に学生だった、今や中年オヤジがネット上で騒いでいる。20日付の日本経済新聞が報じた「aiwa国際分業で復活」の話。

 51年創業のアイワは、68年に日本で初めて“ラジカセ”を発売。翌69年にソニーと資本提携し、以後、社長はソニー出身者になった。

 ソニーの「ウォークマン」が79年に発売されて人気になるや、アイワは翌80年に「カセットボーイ」を発売。世界最小・最軽量、世界初の録音・再生可能なヘッドホンステレオと話題に。

「当時はソニーの製品以外は買わないという“ソニー信者”も大勢いましたが、お金のない若者は『ソニーより安くていいよ』とか言ってアイワを使っていたものです。そういえば『アイワも中身はソニーと一緒ですから』なんて売り込む家電量販店の販売員もいましたが、一方で、『日本初のドルビーCタイプノイズリダクションシステム搭載』など、80、90年代のアイワには日本初とか世界初の製品も多く、マニア心をくすぐるところもありました」(電機メーカー関係者)

 ところが00年代になってデジタル化、IT化の波に乗り切れず、02年にソニーに吸収合併され、08年に生産終了が発表された。そんな“伝説”の音響機器ブランドの10年ぶりの復活に騒いでいるというわけ。

 ソニーを中心とする大手電機メーカーのEMS(電子機器受託生産サービス)企業「十和田オーディオ」(秋田県)が、ソニーからアイワブランドの使用権を取得。その十和田も出資し、4月に新たにアイワ株式会社を設立した。

 9月末から全国でCDラジカセ、4Kテレビ、ブルートゥーススピーカーなどを発売していく予定という。

「当面は中国の協力工場で製造しますが、いずれは十和田の工場など国内製造も考えています」(アイワ広報担当者)

 復活といってもブランド名だけで、旧アイワとは“別物”なのだ。

「懐かしさだけで買ってくれる中高年がどれだけいるかです。ただ、ラジオやテレビチューナーなどを受託製造してきた十和田は、技術力には定評がある。『ソニーのラジオは十和田製がいい』といわれたほどなので、旧アイワ超えを期待したいですね」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)

 ラジカセ人気再燃など追い風は吹いている。