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藤井四段28連勝快挙に吉本新喜劇の将棋好き小藪、めだから共演コール

6/23(金) 16:33配信

東スポWeb

 中学生棋士タレント誕生へ――。将棋の史上最年少プロ棋士・藤井聡太四段(14)が21日、大阪市の関西将棋会館で指された「第67期王将戦一次予選」で、澤田真吾六段(25)と対局。99手で快勝し、自身が持つプロデビューからの公式戦連勝記録を「28」に更新するとともに、神谷広志八段(56)が30年前に打ち立てた歴代最多連勝記録にも並んだ。この快進撃で、今後はスター棋士としてテレビやCMなどへの出演も考えられ、芸能プロや広告代理店の間で争奪戦が始まった。

 2人は、2日に行われた第43期棋王戦予選で対戦したばかり。千日手指し直しで澤田六段が優位に進めながらも、藤井四段が終盤の粘りを発揮して155手で逆転勝利し、連勝記録を「20」に伸ばしていた。

 その後も連勝記録を伸ばし続けた藤井四段。勝てば神谷八段が持つ歴代最多連勝記録「28」に並ぶ大一番で2人は再び相まみえた。

 この日、関西地方は前夜からの大雨に見舞われており、将棋連盟関係者は、愛知県瀬戸市在住の藤井四段が会場に問題なくたどり着けるか心配していた。というのも、将棋には遅刻すると持ち時間が減らされるルールがあるからだ。

「対局に遅刻すると持ち時間を減らされます。個人的な理由が原因ならば遅刻時間の3倍、例えば、10分遅刻すれば30分引かれます。電車が動かないなど不測の場合は遅れた分だけ差し引かれます。また、遅刻時間が持ち時間の3分の1を超える、もしくは1時間を超えた場合は不戦敗となります」(連盟関係者)

 基本的には前日入りが望ましいというが、中高一貫の国立中に通う学業優先だけに難しい面もある。幸い、普段通り、開始1時間前の午前9時すぎには会場に到着。将棋連盟関係者も胸をなでおろした。

 そんな周囲の心配をよそに、藤井四段は「普段通りと思っていました。相手が前回苦戦した澤田六段ということで、内容のいい将棋をしようと気を引き締めました」と平常心で臨み快勝。28連勝については「本当にここまで連勝できるとは夢にも思わなかった。運が良かった」と話した。

 快進撃に、注目度は増すばかりだ。藤井四段のお膝元の東海テレビ(フジテレビ系)は23日午後7時からドキュメンタリー番組「藤井聡太14歳~3年間の棋譜~」を放送する。同局は、藤井四段を小学生時代から注目して取材し、その成長を記録してきた。通常放送予定のフジテレビ制作番組を差し替える異例の対応で、藤井フィーバーを後押しする。

 将棋好きの芸人たちも活躍に注目している。

 上方落語協会会長の桂文枝(73)は、17日に行われた朝日杯将棋オープン戦を訪れ、大盤解説会場で藤井四段の対局を見守った。

 吉本新喜劇の座長の小籔千豊(43)が「日本ハムの大谷(翔平投手=22)くらいすごいですよ」と絶賛すると、諸見里大介(34)は「吉本新喜劇には(池乃)めだか師匠をはじめ、小籔座長らたくさんの座員が将棋をしてるので、いつか何らかの形でコラボできたら」と藤井四段と新喜劇の舞台での共演を熱望した。

 将棋連盟関係者は「吉本さんとは、祇園花月でプロ棋士も参加して対局を行うなどたくさんイベントを行っている。新喜劇の舞台も、本人が望むなら学業に影響のない時期ならいいんじゃないか」と前向きだ。

 すでにスター棋士扱いだが、今後はこうした将棋以外のオファーも増えそうだ。それを見越して前出の吉本興業だけでなく、芸能プロや広告代理店も水面下で動きだしたという。

「テレビ番組や、かつての羽生善治さんのようにCMのオファーも舞い込むでしょうし、イベントや講演、将棋ゲームソフトの監修など、対局以外の仕事も増えるのは確実。現在、窓口となっている将棋連盟やお母さんでは対応できない。藤井四段のスター性を見越した芸能プロや広告代理店の関係者の争奪戦がすでに始まっている」(芸能プロ関係者)

 プロ棋士タレントといえば、クイズ番組にレギュラー出演して人気を博した故芹沢博文九段や、中学生で女流タイトルを取った林葉直子女流名人(49)などがおり、内藤國雄九段(77)は演歌歌手としても活躍した。だが、藤井四段はまだ中学3年生。当の本人は「注目していただけるのはありがたいことですが、自分のすべきことはもっと将棋に強くなること」と将棋にまい進するつもりだ。

 新記録の29連勝がかかる次回は26日。竜王戦決勝トーナメント1回戦(東京・将棋会館)で増田康宏四段(19)と対局する。

【破格の収入】藤井四段は既に竜王戦ランキング戦6組の優勝で賞金約90万円を獲得するなど、今後は破格の収入を得る可能性がある。

 現在、藤井四段は名人戦順位戦(C級2組)の対局料が月約15万円、そのほかの棋戦でも対局料は少なくても数万円はある。8大タイトル戦の竜王戦では、本戦1回戦で46万円の対局料を得ることが決まっている。勝ち進んで竜王位を奪取すれば、優勝賞金4320万円が手に入る。

 プロ棋士は対局料以外にもイベント出演、講演、将棋教室の指導などで収入がある。

最終更新:6/23(金) 18:05
東スポWeb