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韓国軍が試射の弾道ミサイルは中距離級 北朝鮮全域が射程圏

6/23(金) 17:25配信

聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】韓国軍は23日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が見守る中、国防部・国防科学研究所(ADD)の総合実験場で射程800キロの「玄武」系列弾道ミサイルの発射実験を成功させた。北朝鮮全域を射程に収めるミサイルで、事実上、開発は完了しており、近く実戦配備のための量産に入るという。

◇韓国軍初の中距離級弾道ミサイル

 現在、軍が実戦配備している弾道ミサイルは射程300キロ以上の「玄武2A」と500キロ以上の「玄武2B」の2種類で、いずれも短距離ミサイルだ。

 この日、試射を行った射程800キロの弾道ミサイルは「玄武2C」と呼ばれ、実際には1000キロ近く飛行できることから中距離級弾道ミサイルに分類される。韓米ミサイル指針により、韓国が保有できる弾道ミサイルの射程は800キロに制限されている。軍は今年3月に続き再び玄武2Cの発射実験を成功させ、弾道ミサイルの開発技術と性能を立証した。

◇南部に配備しても北朝鮮全域が射程圏

 玄武2Cは、南東部の慶尚北道・浦項など韓国の南側の地域に配備しても北朝鮮全域を攻撃できるのが強みだ。この地域は北朝鮮の弾道ミサイルの射程圏には入るが、長距離砲の射程からは外れる。北朝鮮が韓国の南部を狙って弾道ミサイルを発射した場合は、韓国型ミサイル防衛(KAMD)や南部の慶尚北道・星州に配備された米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」で迎撃可能だ。

 北朝鮮のミサイル戦力は射程の面で韓国軍をはるかに上回るが、800キロの弾道ミサイル開発により戦力の差をある程度縮められたとの評価もある。

◇防衛・反撃作戦の中核兵器

 北朝鮮全域を射程に収める玄武2Cは、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対抗する韓国軍の防衛・反撃作戦であるキルチェーンと大量反撃報復(KMPR)の中核兵器となる。

 キルチェーンは、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候を探知し、ミサイルや発射台をピンポイントで攻撃する戦略で、玄武系列の弾道ミサイルのほか空軍戦闘機の空対地ミサイルやレーザー誘導爆弾なども使用される。

 KMPRは北朝鮮が核・ミサイル挑発を起こした場合に中枢部を含む北朝鮮の一部地域に玄武系列の弾道ミサイルを集中的に撃ち込み、大きな破壊力を持たせる戦略だ。キルチェーンとKMPRは、弾道ミサイルを終末段階で迎撃するKAMDと合わせ「韓国型3軸体系」をなす。

最終更新:6/23(金) 18:38
聯合ニュース