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マランツとB&Wの音の進化を再確認!長野で開催された壮大な試聴会

6/23(金) 12:20配信

Stereo Sound ONLINE

 去る6月17日(土)と18日(日)の両日、長野県上田市の高級オーディオ専門店「オーディオコア」にて、たいへん興味深い試聴イベントが開催された。マランツとBowers & Willkins(以下B&W)からリリースされてきた歴代の人気モデルを一堂に会し、その音質を聴き比べようというのだ。この特別な試聴会に、ステレオサウンドも高音質な音楽ソフトを携えて参加させていただくことができたので、その模様をお伝えしていこう。

 今回の試聴イベントは、オーディオコアの移転1周年を記念して企画されたもの。それだけに、通常では考えられないスペシャルな内容が盛りだくさん。とりわけ、準備された機材の量は半端ではなく、イベント前日、チャーター便によって運び込まれた荷物はなんと29個口にもなった。

 しかし、本当の困難はここからだった。オーディオコアの試聴室はエレベーターのない2階にあるので、すべて階段による人力で上げなければならない。その中には、B&Wの「802 D3」という、90kgを超える本格のフロアスタンディングスピーカーも含まれている。午前中から開始されたセッティングは、夜8時前にようやく終了。お客様をお迎えする準備は完璧に整えられたのだった。

 イベント1日目は快晴、しかも午前の部から多くのお客様が詰めかけ、試聴会はほぼ満席の状態でスタート。まずはオーディオコアの友野店長が移転1周年の御礼を述べ、続いてマランツの担当者へとバトンタッチされた。

 午前の部のテーマは「CDプレーヤーにおける音質向上の歴史」。歴代の注目モデルを発売年順に聴き比べていこうというものだ。用意されたのは次の4台。スピーカーはB&Wの現行のフラッグシップモデル「800 D3」、アンプには、こちらもマランツの最新プリメインアンプ「PM-10」を2台バイアンプで使っている。

●CD34(5万9800円・税別 1985年発売当時)
●SA-1(55万円・税別 2000年発売当時)
●SA-7S1(70万円・税別 2006年発売当時)
●SA-10(60万円・税別 2016年10月発売)

 「CD34」は、発売当時、アルミダイキャスト製のシャーシやメカブロックを採用しながら、破格のプライスを実現した大ヒットモデル。試聴機のコンディションも大変良好で、予想を上回る高音質を聴かせてくれた。

 しかし、「SA-1」になると音の情報量が増えて、全体の品位が向上するのがはっきりとわかる。オリジナルメカとなった「SA-7S1」では、今はなきNPC社の高音質DACチップの力もあって、繊細な音の表現力と力強さが大幅にアップした印象となった。

 最新モデルの「SA-10」は、さすがにあらゆる点で最高峰のサウンドを聴かせてくれる。洗練を高めたオリジナルメカの安定した動作、DACチップを使わず、独自のデジタルフィルターとフルディスクリートで成り立つDACから生れる美しく立体感のあるサウンドは、試聴ソースとして用いられた森山直太朗の「花」で、実在感たっぷりのヴォーカルを空間に浮かび上がらせてくれた。

 午後の部のテーマは、新旧B&Wスピーカーの聴き比べだ。試聴プログラムは以下の2パターン。ソース機器はマランツのSACD/CDプレーヤーSA-10、プリメインアンプは先ほどと同じくPM-10×2の構成だ。

(1)Matrix 805 vs Nautilus 805 vs 805 D3
(2)Matrix 801 vs 802 D3

 (1)では、「Matrix 805」が思いのほか好ましい音を聴かせてくれて、B&Wというメーカーの音楽再生に対する姿勢に変化がないことが実感できた。

 しかし、「Nautilus 805」→「805 D3」へと聴き比べていくと、音場感や低音の伸び、押出し感などが大幅に変化していくことが分かる。特に最新の805 D3での音の変化はまさに革命的。サウンドクォリティのステージが完全に1段アップしたと思わせる音質で、来場者の耳を捉えて放さなかった。

 サイズもスタイルも大きく異なる(2)の「Matrix 801」vs「802 D3」では、音色と能率が大きく異なっており、物量や設計の面でも大差をつける802 D3が大きく水を開けるかたちとなった。

 とはいえMatrix801は、世界中のレコーディングスタジオなどで多用されたモニターでもあったわけで、その音質水準を凌駕する802 D3の実力の高さに驚きを禁じ得なかった。


 長野・上田の「オーディオコア」は、整った試聴環境と、注目の新製品からアクセサリー、中古品まで豊富に揃った、今注目のオーディオ専門店。イベントへ来場されたみなさんに聞いてみても「友野店長は、新規購入や買替えあたって、親身になって相談にのってくれる」と評判は抜群によい。

 長野・上田周辺に関わらず、オーディオを趣味とする方には、ぜひ一度訪ねて欲しいショップといえるだろう。駐車場も完備なので安心だ。
 
●Information
オーディオコア
住所:
長野県上田市常田3-2-17
電話番号:
0268-24-3331
メールアドレス:
info@audiocore.jp
営業時間:
10:00~19:00
(水・祝日休業 ※祝日が土日の場合は営業)

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最終更新:6/23(金) 12:20
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