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アコースティック・ギター職人が語る「木へのこだわり」

6/23(金) 10:00配信

TOKYO FM+

「ボタニカル」=「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組「NOEVIR BOTANICAL LIFE」。

6月23日の放送では、森の木々から職人が一本一本製作するギター・ブランド、「ザ・フィールズ」の、ギター作りへの思いを紹介しました。

職人の魂が宿るアコースティック・ギター

ローズウッド、メープル、マホガニーなど、森から切り出された木材は、何年も大切に保管、乾燥されたあと、ルシアー(ギター職人)の手によってアコースティック・ギターに生まれ変わります。

製材された木は、最低でも5年以上の間、工房に保管して自然乾燥され、ギター作りの材料となりますが、製作の作業に入っても出来上がるまで何年もかかる仕事です。まず、大切なのが材料の木を曲げて作りだすボディの曲線。丸みを帯びたその姿こそギターの命で、微妙なくびれや曲線は音響工学も念頭に入れて独自にデザインされています。また、アコースティック・ギターの音にとって、とても大切な役割を果たしているのがサウンドホール。ボディ中央に空いた穴の部分で、弦と木の音の共振を外に向けて放出することで、はじめて豊かな音が響いてきます。

木の種類で変わるギターの音色

アコースティック・ギターは材料に使う木の種類で鳴る音が違ってきます。それは木の持つ質感によって、音の響き方が違ってくるからだそうです。例えば、ローズウッド(紫檀)は比較的重いため、輪郭のしっかりした重厚感のある音を出すのに適しています。メープル(楓)はバランスの取れた重さと粘りが特徴で、メローな優しい音の響きを持っています。そして、マホガニー(桃花心木)は柔らかく軽いので、明るく軽やかな音。木の持つ個性で音の反響が変わり音の違いが生まれる。つまり、ギターの響きは、木そのものの音なのです。

木にはそれぞれ個性があるため、製作は一つ一つの木に合わせたアプローチが大事。大切なことは木と語り合い、木の持つ強さ、個性を把握し、丁寧に作り上げること。「ザ・フィールズ」にとってギター製作とは、「木を知ることに始まり、木の美しさを最大に引き出して、そこに音の世界を加える」という作業。 自然の生み出した木をパートナーに、少しでも自分の理想のイメージに近い音、形を作る挑戦なのです。「アコースティック・ギター作りは、木の素晴らしさを感じ、木に感謝して作る幸せな仕事なんです」。「ザ・フィールズ」のアコースティック・ギターを生み出す、冨田洋司さんの言葉です。

貴重な木を切り、削り、磨き作られたものだからこそ、アコースティック・ギターの音色はより心に響く魅力を持っているのかも知れません。

(TOKYO FM「NOEVIR BOTANICAL LIFE」2017年6月23日放送より)

最終更新:6/23(金) 10:00
TOKYO FM+