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「歌舞伎」×「刑事もの」×「組織vs個人」で新境地を開拓した『小さな巨人』

6/23(金) 20:01配信

トレンドニュース(GYAO)

ほとんどのドラマが最終回を迎えた今クール。
GP帯(夜7~11時)では刑事ドラマが5本と目立ったが、その主要3本の終盤の見られ方を見ると、TBS『小さな巨人』がいかに秀逸だったかが見えて来る。
クール全体平均ではテレビ朝日『緊急取調室』が14.1%で全ドラマのトップとなったが、全体平均で0.5%の後塵(こうじん)を拝した『小さな巨人』は、終盤で逆転し最終回は2%上回った。

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■ドラマの求心力

終盤から最終回にかけての見られ方をみても、『小さな巨人』にはドラマの力を感じさせるものがあった。
初回からずっと見続けた視聴者数では、最終回3話前時点では『緊急取調室』が最多だった。ところが最終回にかけて継続視聴者は徐々に減って行った。フジテレビ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』も同じ様な状況だった。要は「どうしても見続けたい」ほどの魅力には欠けたということだろう。
一方『小さな巨人』は、最初から見続けて来た人は最後4話でほとんど離脱しなかった。初回から見た人165人のうち、最終回まで全話見続けた人は43人。『CRISIS』34人、『緊急取調室』33人と比べ、ズッポリはまった人が格段に多かった(注)。

継続視聴者だけでなく、新たに見始める新規視聴者数でも『小さな巨人』は他を寄せ付けなかった。
通常、ドラマは初回から見始める人が最も多く、2話・3話……と途中から見始める人は、回が進むにつれて減って行く。例えば『小さな巨人』では、初回からが165人、2話からが56人、3話からが26人といった具合だ。『緊急取調室』でも初回155人、2話36人、3話23人、『CRISIS』も初回159人、2話44人、3話24人と、いずれもほとんど同じ状況だった。
ところが終盤での新規視聴者数は全く状況が異なった。ラスト4回の状況は、『CRISIS』が7人→4人→5人と推移して、最終回も5人だった。『緊急取調室』も8人→8人→11人と来て、最後7人とさほど多くない。ところが『小さな巨人』は、9人→9人→10人を経て、ラストは16人と一挙に増えた。視聴率も最終回で2.7%上昇したように、最後がどうなるかを見たい人がたくさん発生していたのである。

(注):視聴率はビデオリサーチ社関東900世帯調査から。継続視聴者・新規視聴者数・満足度などはデータニュース社「テレビウオッチャー」関東2400人調査から。

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