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「マラソンは危機的状況」 瀬古利彦さんが語る選手育成とリーダー論

6/23(金) 6:00配信

ホウドウキョク

日本陸上競技連盟のマラソン強化戦略プロジェクトリーダーであり、DeNAランニングクラブ総監督の瀬古利彦さん。

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長きに渡り陸上競技界を牽引してきた瀬古さんのマラソン選手育成への熱き想いにタケ小山が迫った。

今の日本マラソン界

瀬古さんは、1956年生まれ。高校から陸上選手としてのキャリアをスタートし、大会では中長距離で頭角を現す。早稲田大学入学後、本格的にマラソンのトレーニングをはじめ、箱根駅伝では4年連続で「花の2区」を走り、3・4年生のときには区間新を獲得。トラック競技においても世界記録を樹立させるなどスーパーエースとして活躍する。

その後の現役時代でも数多くの華々しい功績を残し、1970年代後半から1980年代にかけてのマラソンブームを築く第一人者となった。引退後はヱスビー食品陸上部監督、早稲田大学競走部コーチを務めるなど選手育成に惜しみなく力を注いでいる。

そんな瀬古さんに日本マラソン界の現状を聞いてみた。

「現在、日本のレベルは世界と大きな溝をあけられている。オリンピックだけでも、男子は1992年から、女子は2004年からメダルを取れていない。これは3年後に東京オリンピックを控えている今、かなり危機的な状況になっている。

その大きな原因は、マラソンを本気でやろうとする選手が少なくなってきていること。われわれのときはマラソンが本業、駅伝が副業というのが普通だったが今は逆になっている」

インタビュー冒頭から日本のマラソン界の危機について語る瀬古さん。

「駅伝の競技者からマラソンにスカウトすればいいのでは?」というタケの質問には、こう答えた。

「マラソンは本当に苦しい競技。人からやれと言われてやるようだと続かないし育たない。現在、日本記録と世界記録を比べると4分半近く開いている。大きな壁ではあるが、東京マラソンやボストンマラソンでいい選手が出てきている。

東京オリンピックにも世界記録を出せる選手が出場するだろうが、夏開催で暑く、各国3名出場などの条件から入賞に食い込める可能性はあると思う」

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最終更新:6/23(金) 6:00
ホウドウキョク