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《ブラジル》強姦医師アブデルマッシ受刑囚、禁固181年が自宅軟禁に=「決定は残念、刑務所に戻せ」と被害者たち

6/23(金) 7:25配信

ニッケイ新聞

(ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」23日付)



 37人の女性患者を強姦した罪で有罪判決を受け、禁固181年の刑で収監されていたロジェル・アブデルマッシ元医師(74)が21日に自宅軟禁措置を受けたと22日付現地紙が報じた。2010年に言い渡された刑期は44人に対する強姦罪で278年だったが、14年に身柄が拘束された後に控訴し、時効成立分が減刑された。


 サンパウロ州タウバテ地裁のスエリ・オリヴェイラ判事は、アブデルマッシ受刑囚が重病で、刑務所にいては容体が悪化する可能性があるとして、同氏の自宅軟禁を認めた。

 同受刑囚は5月18日より気管支肺炎で入院しており、退院許可が出しだい、電子足輪をつけた状態でサンパウロ市ジャルジン・パウリスターノ区の豪邸に戻る。

 同受刑囚は、足輪使用の義務が課される他、緊急医療目的以外では、裁判所の許可なく、市外に出る事が出来ない。

 同受刑囚の被害者の会発起人のヴァヌージア・ロペスさんは、「アブデルマッシが電話やネットを使ってまた付きまとってくるかもしれないと、被害者の何人かはパニックになっている。被害者の心身の健康状態の鑑定書を出してもらい、アブデルマッシが刑務所に戻るよう、法的に戦う」とした。


 アブデルマッシ受刑囚を最初に告発した被害者の一人のエレーナ・レアルジーニさんは、「アブデルマッシがやった事は女性の人権を踏みにじる行為。それにもかかわらず、自宅軟禁の判決を女性判事が出した事は残念だ。被害者は今も苦しんでいる。180年を超える禁固刑を受けた犯罪者がわずか2年余りで刑務所から出てくるのは恥ずべき事だ」と語った。

最終更新:6/23(金) 7:25
ニッケイ新聞