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24日・アイルランド代表戦で復帰。山田章仁が聞いた「生」の言葉とは。

6/23(金) 17:40配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 ラグビー日本代表として2015年のワールドカップイングランド大会などでプレーした山田章仁が、12日から一時離脱していた代表合宿へ19日、復帰。6月24日、東京・味の素スタジアムでのアイルランド代表戦でWTBとして先発する。

アイルランド代表 来日メンバー 選手名鑑

 10日、熊本・えがお健康スタジアムで開かれたルーマニア代表戦ではチーム最初のトライを奪って33-21で勝利も、左太腿裏を痛めたためそのまま一時離脱。東京・西が丘の国立スポーツ科学センターでリハビリに励んでいた。

 日本代表はその間、17日にアイルランド代表と2連戦中の初戦をおこなう。向こうは若手中心の編成ながら、静岡・エコパスタジアムで22-50と屈していた。復帰から4日目となる22日の練習後、山田は述懐する。

「皆でずっと一緒に行動したかったですけど、怪我を治す仕事に集中しました。このアイルランド代表戦はターゲットにしていたので、しっかり間に合うようにしたかったです。(第1試合も)出たかったですけどね」

 合流後の21日は、オフを利用して一流とも出会った。この時期は米国最上位のアメリカンフットボールリーグ、ナショナル・フットボール・リーグで39歳にして現役を続けるトム・ブレイディが来日。21日にはスポーツメーカーのアンダーアーマーが関わるイベントへ出演した。同社から用具提供などを受ける山田もそこへ顔を出し、報道陣に紛れて話を聞いた。

 ブレイディ関連の談話を求める取材には、時折「別料金で」と冗談を言いつつ、こう続けた。

「世界の一流選手の生の声を目の前で聞けて、予想していた以上に自分の心に響きましたね。ピークは、フィジカルの面にもメンタルの面にもある。その意味では僕自身もまだまだ」(力を)伸ばせる…と。年齢よりも、思いの方が大事。(その人にしかない)経験は何事にも代えられないもので、それが世界ともなると自分に響いてくる」

 日本代表とアイルランド代表は、2019年のラグビーワールドカップ日本大会で対戦する。もっとも山田は「あまり2年後のこと(を今回の対戦と関連付ける考え)は頭になくて」。現日本代表は今年からスーパーラグビーに挑むサンウルブズ、合宿機関のナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)などを利用し、腰を据えた強化を図ってきた。

 ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ肝いりのNDSに加わり、アジアラグビーチャンピオンシップ(ARC)にも出場した山田は、このゲームへの動機をこう説明する。

「この春から皆と一緒にNDSで過ごしてきて、今回のメンバーにもARCの選手も多い。今回は集大成で、ひとつ、形にしたいなと」

 17日の大敗を受け、日本代表にとって負けられない様相が強まった感がある。その仮説に対しては、「何の試合でも負けていいことはない。次も勝てるように」。かねて「大舞台で強い選手でいたい」と話してきた31歳が、背番号14の仕事を全うする。

(文:向 風見也)