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新婚旅行先でマクドナルド、Facebook CEOの「地に足のついた」大富豪ライフ

6/23(金) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

この世にマーク・ザッカーバーグほど成功している人は、ほとんどいない。Facebook CEOである彼は、自身のソーシャルネットワークをハーバード大学の寮の一室からスタートさせ、13年間でユーザー数を約20億人にまで拡大させた。世界中の人々を結びつけるというミッションのもと、 現在、Facebookは世界中の隅々まで、インターネット・アクセスを行き渡らすためにドローンやその他の手段を利用する方法に取り組んでいる。

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Facebookの議決権の過半数を保有しているザッカーバーグは、 同社の未来に対する支配権を握っている。また、約630億ドル(約6兆9500億円)の純資産を所有し、33歳にして、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツ、そしてウォーレン・バフェットといった富豪の仲間入りをした。

妻のプリシラ・チャンと共に、ザッカーバーグは生前に保有する資産の99%を寄付することを約束している。彼はすでに、数百万ドルを教育分野に注ぎ込んでおり、世界中の疾病の撲滅といったイニシアチブに対しても、数十億ドルを支援することを表明している。

ニューヨーク郊外での、彼の幼少期の庶民的な暮らしから、世界で最も影響力のあるCEOの1人に成長するまでの、ザッカーバーグの半生を紹介する。

現在ではシリコンバレーのスターだが、ザッカーバーグはニューヨーク郊外のドブスフェリーという小さな町で育った。

歯科医のエドワード(Edward)と精神科医であるカレン(Karen)を両親に持ち、3人の兄弟、ランディ(Randy)、ドナ(Donna)、アリエル(Arielle)がいる。

早熟な天才、マークは12歳でAtari BASICを使って 「Zucknet(ザックネット)」というメッセージングプログラムを作成した。友人のためにコンピューターゲームのプログラミングもしていた。

名門高校フィリップス・エクセター・アカデミーに在学中、初期の音楽配信プラットフォームを構築した。これにはAOLとマイクロソフトの両社が関心を示したが、10代だったこともあり、買収や採用の話は断った。

とはいっても、彼はただのオタクだったわけではなかった。ザッカーバーグは『オデュッセイア』をはじめとする古典文学作品を愛し、高校のフェンシングチームのキャプテンも務めていた。

2002年、ハーバード大学に入学してすぐに、ザッカーバーグは優秀なアプリ開発者としての評判を得た。彼の最初のヒット作は、大学が管理する寮のIDファイルをハックして入手したクラスメートの写真を使って、「イケてる、イケてない」を選ぶ、画像格付けアプリ「フェイス・マッシュ」だ。公開して4時間で450人から2万2000ページビューのアクセスを獲得。しかし、大学側は著作権とセキュリティー上の懸念を理由に、すぐに削除するよう命じた。

彼は寮のルームメイトたちと「The Facebook」を立ち上げ、その運営にフルタイムで専念するために、大学を2年で中退した。

中退前に、ザッカーバーグは現在の妻、プリシラ・チャンと出会った。チャンは、「寮のパーティーで彼と出会った」とNBC 朝のニュース番組「Today」に語った。「彼は最初のデートで、持ち帰った中間試験を終わらせるより、デートを続けたいと私に言ったの」と彼女は語っている。

昔のザッカーバーグは、今のような洗練されたリーダーではなかった。Facebookの初期の頃、彼の名刺には「オレが社長だ、バーカ」とあった。

ザッカーバーグの会社は、シリーズA投資ラウンドで1270万ドル(約14億円)を調達。その時、彼はかろうじて法定飲酒年齢に達したばかりだった。

テック企業のCEOが映画の題材になることはあまりないが、Facebook誕生の物語は映画化され、2010年『ソーシャル・ネットワーク』が劇場公開された。この作品は、アカデミー賞の8部門でノミネートされたが、ザッカーバーグは、そのディテールの多くは正しくないと強く主張している。

今日、世界中でおよそ20億人がFacebookを利用している。同社はユーザーに広告を見せることで四半期ごとに数十億ドル稼いでいる。

2012年5月18日、ザッカーバーグはFacebookの株式を公開した。この新規株式公開(IPO)で160億ドルを調達し、テック企業では史上最大規模のIPOを記録した。その結果、ザッカーバーグは一晩のうちに世界で29番目の金持ちになった。

Facebookが成長し続けるなか、チャンとザッカーバーグは交際を続け、ついに2人は同社が上場した翌日、結婚した。比較的控えめなイベントは、実際にはサプライズ・ウエディングだったのだ。ゲストたちは、チャンのメディカルスクールの卒業を祝うパーティーだと信じて出席していた。

彼らの結婚式では、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングが演奏。ザッカーバーグはチャンのルビーの指輪を自分でデザインした。

2人の新婚旅行はイタリア。プライベートジェットを利用し、ルームチャージが1泊最低800ユーロ(約10万円)する5つ星ホテル、ポートレート・スイーツに宿泊。2人はマクドナルドで食事しているところをパパラッチされた。

ザッカーバーグは中国語を学び、2014年秋までに、30分の質疑応答をこなすまでに上達した。

チャンとザッカーバーグは、愛らしいハンガリアン・シープドッグを飼っている。名前はビースト。見た目はしっぽを振るモップみたいだ。

2015年、彼とチャンの間には、マックスという名前の女の子が生まれた。「私たち小さな家族は喜びに溢れている」とザッカーバーグはFacebookに投稿している。

彼らはまた、ザッカーバーグが保有するFacebook株の99%、当時の価格で約450億ドル分を投じて、有限責任会社「チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ(Chan Zuckerberg Initiative)」を設立すると発表した。同組織は個人に合った学習、病気の撲滅、人々をつなげることなどに取り組んでいく。

この壮大な取り組みを発表する前にも、彼とチャンは、サンフランシスコ総合病院や疾病管理予防センターなどに、16億ドルを寄付している。

2016年9月、チャンとザッカーバーグは今世紀末までに、人類の病気を撲滅するために30億ドル(約3300億円)の提供を約束した。「我々の子どもたちの世代が、全ての病気を治療、予防、管理できるよう科学者たちを支援したい? 私はそれが実現すると思う」とザッカーバーグはFacebookに投稿している。

33歳にしてザッカーバーグは、ごく限られたエリートグループの1人である。

しかし、ザッカーバーグは、決して自身の裕福さをみせびらかすようなことはしない。このCEOは、ジーンズにパーカーもしくはグレーのTシャツだけを身につけることで有名だ。

テスラやフェラーリではなく、約3万ドルの、黒のフォルクスワーゲンGTIのマニュアル車を運転する。

彼はアキュラTSXを含め、他にも数台の車を所有している。イタリアのスーパーカー、パガーニ・ウアイラを購入したことが伝えられている。こちらの価格は最低130万ドル(約1億4300万円)。

慈善活動のほか、ザッカーバーグはプライバシーを守るためにお金を使うのを好む。

2014年10月、彼はハワイのカウアイ島の人里離れたところにある750エーカー(約3平方キロメートル)の土地を、約1億ドルで購入。そこで、彼の私有地に点在する小さな区画の土地所有者たちを無理やり追い出そうとしたことで、地元住民を怒らせた。後に、彼は訴訟を取り下げた。

また、パロアルトの5000平方フィート(465平方メートル)の物件やその周辺の土地と建物全てを購入するため、4500万ドル以上を使った。

彼はまた、サンフランシスコに1000万ドルのマンションを購入し 、続けてリフォームや増築(6万ドルの温室など)に100万ドル以上をかけた。

改装の間、彼は現場作業員の駐車スペースを確保するために、家の近くに夜間駐車した車に居座ってもらう人を雇ったという。

ザッカーバーグは、Facebookとしての投資にも積極的だ。Instagramへ10億ドル、WhatsAppに190億ドル、そしてオキュラスに20億ドルを投じて傘下に収めた。

しかし、ザッカーバーグでさえ、手に入れられないものがある。2013年に彼はSnapchatを30億ドルで買収しようとしたが、CEOのエヴァン・シュピーゲルに拒否された。

他のテック企業のセレブだけでなく、ザックは頻繁に要人に会っている。例えば、ブラジルのジルマ・ルセフ (Dilma Roussef)大統領(当時)……

スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)……

オバマ大統領(当時)。これは2011年2月の訪問時の写真。

ザッカーバーグとチャンはテック業界にも多くの友人がいる。2016年8月には、スポティファイのCEO、ダニエル・エク(Daniel Ek)のイタリア・コモ湖での結婚式に出席した。

2017年5月には、チャンとザッカーバーグは2人目の赤ちゃんを授かったと発表した。

ザッカーバーグは、Facebookの年次開発者会議の司会を毎年務めており、同社のロードマップの最新情報を伝えている。この会議が数千人もの出席者を招くようになる前は、彼はサンダル履きで出席していた。

ザッカーバーグは毎年、個人的な目標を自分に課している。ある年は、自分の手で殺した肉だけを食し、別の年には、1年間で合計365マイル(約587キロメートル)を走った。

2017年の目標は、アメリカの全州を訪問することだ。彼の訪問は、いつか大統領選に立候補する計画があるのではとの憶測を呼んだが 、彼はその可能性を否定している。

彼は、オハイオ州のトランプ支持者家族の夕食に現れて、彼らを驚かせた。その家族は、彼が黒のSUVのキャラバンで、側近やボディガードと一緒に到着する15分前まで、その謎のゲストが誰なのかを知らされていなかった。

ザッカーバーグは、以前から政治問題に熱心だったが、ドナルド・トランプが大統領に選出された頃には、彼の発言は、ますます激しさを増した。 イスラム教徒が多い国からアメリカへの入国禁止を定める大統領令に対して、トランプ大統領を非難した最初のテック企業CEOの1人だった。

2017年5月、ザッカーバーグは母校のハーバード大学に戻り、史上最年少で卒業式の祝辞を述べた。また、彼は名誉博士号を取得した。

ザッカーバーグの卒業式での祝辞は、情熱的で感動的なものだった。彼は、気候変動、ユニバーサル・ベーシックインカム、刑事司法制度改革、そしてオンライン投票による「民主主義の近代化」など、政治色の濃いさまざまな話題に触れた。

大金持ちにもかかわらず、いまだにザッカーバーグは信じられないほど地に足がついているように見える。彼のオフィスはガラス張りで、数千人のFacebookの従業員と定期的に対話型の質疑応答セッションを実施している。

(この記事の旧版の寄稿はジリアン・ドンフロとレベッカ・ボリソンによる。)

(敬称略)

[原文:The fabulous life and career of 33-year-old Facebook CEO Mark Zuckerberg, the fifth richest person on earth]

(翻訳:Conyac)

最終更新:6/23(金) 21:10
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