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前川前次官が会見 新たな文書の可能性と「キーパーソンの名前」

6/23(金) 20:35配信

ホウドウキョク

前川前次官会見の速報

23日午後、前川前文科事務次官が日本記者クラブで会見を行った。

加計学園獣医学部新設を巡って、文科省が20日、萩生田官房副長官の関与を疑わせる文書の存在を明らかにした直後の会見であり、果たして前川氏が何を語るのか注目された。

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「10/21萩生田副長官ご発言概要」と題された文書について前川氏は、「私は現職中には見ていない」としたうえで、「(文書を作成したとされる)課長補佐は知っているが、しっかりした優秀な人物で、虚偽や聞き間違えはまずありえない」と述べ、「発言者が誰かは精査するべきだが、書かれているのは事実ではないか」との認識を示した。

萩生田氏の関わりについては、「文科省から見ると頼りになる文教族の先生」だったが、「内閣府との調整役を期待したが、その機能を果たしてくれなかった」と述べた。

そのうえで、設置認可のキーパーソンは和泉補佐官だと述べ、「9月に官邸の執務室に呼ばれ、文科の対応を早くしてほしいと。総理が自分の口から言えないからとの言葉もあった。全体のシナリオを書いて統括している立場にあったと思っている」と強調した。

さらに前川氏は、今後さらなる文書が出てくる可能性について、「文科省内にまだ文書はあるはず。これから出てくる可能性もある」と述べた一方、「内閣府との関係、総理官邸との関係のものであり、その姿勢は不誠実と言わざるを得ない。真相の解明から逃げようとしている」と官邸と内閣府を批判し、第三者委員会の設置を求めた。

また、文科省が規制改革を拒む抵抗勢力と言われていることについて前川氏は、「私は規制改革そのものに反対していない。今回の問題は規制緩和を進めるにあたって、規制に穴をあけたことそのものでなく、規制の穴の開け方に問題がある」として、「新設認可のプロセスに不明瞭、不公正なものがあるのではないか」と主張した。

具体的な疑問点として前川氏は、「第一にまず加計ありきで、最後の段階でさまざまな条件、たとえば「広域的に」、「30年開学に限る」、最後には「1校に限る」と加計しか該当できないものにし、規制緩和に規制を載せることによって、最終的に1つの主体だけとなった根拠が不透明」だと指摘した。

さらに前川氏は、「国家戦略特区諮問会議とWGがちゃんとした検討を行ったのか。戦略特区の目的は「国際競争力強化、国際経済拠点形成」だが、これに資するものか検証はされたのか?京都産業大学の提案との比較・検討は十分行われていたのか?疑問が残る」と強調し、「需要見通しは農水省の参画が不可欠だが、実質的に参画はなかったと言わざるを得ないし、厚労省の参画も得て検討するべきだったが、終始一貫関与していない」として加計学園獣医学部新設が認可されたプロセスにあらためて疑義を呈した。

文=鈴木款

最終更新:6/24(土) 8:34
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