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MLB屈指の巧打者と日本が誇る安打製造機に類似点!?「僕はカナダのイチロー」

6/23(金) 21:28配信

Full-Count

自己最速ペースで本塁打量産のボット、「カナダのイチローと思ってくれ」

 過去5度の出塁率1位に輝いているレッズのジョーイ・ボット内野手は、生涯打率も.312とハイレベルな数字を誇り、パワーヒッターというよりは中距離打者、巧打者のイメージが強い。ただ、今季はここまでナ・リーグ2位タイの20本塁打をマーク。2010年には37本塁打を放ち、シーズン20本塁打以上も過去7度あるとはいえ、今季は45本塁打ペースと自己最多を更新する勢いだ。

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 まさに“イメチェン“とも言える活躍で、自身初となるオールスター戦のホームラン競争参戦の可能性も浮上する中、ボットは地元メディアの取材に対して、「僕のことをカナダのイチローと思ってくれ」と発言。同じヒットメーカーながら、打撃練習では柵越えを量産する背番号51を引き合いに出して、ホームラン競争優勝に自信をのぞかせたという。地元紙「シンシナティ・エンクワイヤラー」電子版が伝えている。

 同紙は「ボット『僕をカナダのイチローと思ってくれ』」とのタイトルで特集を組んだ。記事では、「もし打診されれば、ジョーイ・ボットは来月のオールスターゲームのホームランダービー出場を検討するだろう。今のところ打診されていないが」と現状を説明。そして、ボットが昨年までのメジャーキャリア10年でホームラン競争に1度も出ていないものの、2010年は参戦寸前で叶わなかったことなどに言及している。

 その上で、「ひとたび参加すれば、他の選手と同じ程度優勝するチャンスがあると彼は信じている」と紹介。本人が「勝てると思っているかって? もちろんさ」と話しており、「チームメイトも誰も疑わない」という事実も指摘している。

イチローとの親交も深いボット、昨年は“フリー・フード合戦”も話題に

 記事では、今季のボットが「15.65打席ごとに1本」という過去最高ペースで本塁打を量産していることに言及。一方で「ボットは力があるが、それ以上に彼は自分の打席データ詳細とオールラウンドな打撃能力を理解している」とも伝え、その点でイチローとの類似点を見出している。つまり、自身の特徴が何を理解した上で、打席に立っているというのだ。ボットの生涯出塁率.425は現役トップで、歴代でも12位タイという驚異的な数字。一方、通算241本塁打は現役24位となっている。

 イチローも現役最多のシングルヒット通算2479本を誇る一方で、本塁打は116本。ただ、スリムな体から打撃練習で豪快な柵越えを連発するのは有名な話だ。記事でも「昨年、サンディエゴのオールスター前、バリー・ボンズはもしイチローがダービーに参加すれば優勝できると言った。スズキが打撃練習で意図的にホームランを打つ姿を見た者は誰も疑わない」と言及している。そして、ボットも自身とイチローを重ね合わせてホームラン競争優勝に意欲を見せたという。

 イチローとの類似点を聞かれたボットは「僕のことをカナダのイチローと思ってくれ――日本には日本の、カナダにはカナダのさ」と冗談交じりに語ったといい、「そうとも、僕は意図して観客席に向けてホームランを打てるよ」とも話したという。

 イチローとボットと言えば、昨年、“フリー・フード合戦”を繰り広げたことが大きな話題となった。8月のマーリンズ-レッズの対戦で、イチローが親交のあるボットに出身地のカナダ大手チェーン「ティム・ホートンズ」のドーナツを大量に送ったところ、そのお返しとして、マーリンズのクラブハウスにイチローの背番号にちなんだ51枚のピザが届けられた。スーパースターの2人が庶民的な食べ物を送り合ったことは、“フリー・フード合戦”や“ジャンクフード合戦”といった表現を使って、地元メディアで大きく取り上げられた。

 今季のオールスターはマイアミのマーリンズ・パークで開催される。マーリンズの本拠地で、ボットが打撃練習の時のイチローのように本塁打を“量産”することになるのか。地元メディアも期待を寄せている。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:6/23(金) 21:39
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