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南高梅の不作に泣く みなべ町、田辺市の農家

6/23(金) 17:02配信

紀伊民報

 和歌山県みなべ、田辺地域で栽培が盛んな梅の主力品種「南高」が今季、不作傾向だ。地区や畑、木によってばらつきがあるが、「収穫量は半分以下」「近年にない凶作」と肩を落とす農家もいる。

 「岩代大梅林」で知られるみなべ町西岩代と東岩代にまたがる岩代パイロット。梅干し加工用の「落ち梅」の収穫が最盛期を迎えたが、ほとんどの畑では実が葉に隠れるようにポツポツとついているくらい。「落ち梅」は、畑に敷き詰めた青いネットに自然に落ちた梅。熟した梅から順番に落ちるため、平年であればこの時期、実は木に残っているが、今季は早くも終盤を迎えている。収穫をする農家もまばらだ。

 22日、50代の男性が家族で収穫をしていた。落ちた梅は3L、4Lサイズが多く、大きく育っているが、男性は「数が少ないんです」と話す。パイロットはかん水設備があるため、少雨はある程度カバーできたが、2月の開花期のミツバチによる受粉活動が、寒さで鈍ったことが影響したとみられる。「これまでにない不作だ」と表情を曇らせる。畑によってばらつきがあるが、ほとんどが同じような状況だという。

 西岩代の60代男性も実の数の少なさを強調した。「収穫量は平年の3、4割くらい。1981年に大寒波があって極端な不作だったが、それ以来の不作」。東岩代の50代女性は「JAに出荷する青梅は予定の数量に達しなかった。畑によってばらつきがあるが、少雨で実太りが進まず全体的に小玉傾向だった」と話す。

最終更新:6/23(金) 17:02
紀伊民報